パニック株とは?投資する際に注目すべきポイントや買い時・売り時について解説

パニック株やパニック株投資法とは何かご存じですか?

株初心者や投資歴のない方にはあまり知られていない株と投資法ですが、場合によってはとても有効な投資手法の一つです。

 

パニック株とパニック株投資法について、投資のポイントとあわせてわかりやすく紹介します。

 

パニック株とは

パニック株を初めて聞く方もいると思いますが、名前のとおり、企業に事故や不祥事が起きたことによって株がパニックになっている状態であること、つまり株価が急落している株のことです。

 

企業に事故・不祥事が発生するとその株を所有している株主は動揺して売りに出すため、株価が下がります。

そしてその株をまだ持っている投資家は、それを見ると損失が大きくなって、もっと下がってしまうのではないかと不安になり、そこでも売りに出します。

 

そうなると売りがまたさらに売りを呼ぶことになり、極端に多くの売りが急に入ることで必要以上に売られ過ぎという状態になってしまい、株価が急激に下がり過ぎてしまうという状況になります。

 

さらに、大口の処分売りなどがきっかけとなることもあり、他の個人投資家の狼狽売りを誘うことにもなりかねません。

 

これがパニック株の仕組みです。

 

しかし、パニック株の発生はただのデメリットではありません。

株価が下がり過ぎてしまったパニック株をあえて購入し、値上がりするリバウンドで儲けるという「パニック投資法」に活用できるのです。

 

この世界ではよくあることですが、事故や不祥事などによって下がりに下がった株が数日でまたかなり上がってくるというパターンが多々ありますので、そこに期待をして投資するというわけです。

 

人間の心理をうまく利用していますね。

 

パニック株投資法で注目すべき2つのポイント

企業が下方修正を発表したり、不祥事を起こしたりすると株は一時的に大暴落することがよくあります。

長期的に見たら今回はたいしたことがないだろうと判断した場合には、パニック株投資法を実践するのがおすすめです。

 

パニック株投資法を実践するうえで、注目すべき2つのポイントを見ていきましょう。

 

不祥事の要因でリスクの高低が決まる

不祥事の原因によって、パニック投資法が成功するか失敗するか、リスクの高低が決まります。

パニック株の原因となる事故・不祥事については、以下のとおり2つに分けることができます。

 

単なる一時的なトラブルによる株価の急落

単なる一時的なトラブルとは、「大雨や台風災害などにより工場などの施設が被災した」というような場合です。

 

この場合、一時的な株価の下落は予想されますが、企業の本質的な問題ではないため、株価はパニック時期から少し時間を置き、落ち着いたと感じたころ徐々に回復する可能性が高いです。

リスクが低いと言えるでしょう。

 

企業の本質的な問題による株価の急落

企業の本質的な問題とは、「粉飾決算」や「食品偽造」などです。

 

事故・不祥事が企業の本質的な問題によるものであった場合、企業価値が失われ、株価が回復しない可能性があります。

リスクが高いと言えますので、投資するのは避けた方がいいでしょう。

 

大企業のパニック株はリスクが低い

事故・不祥事などは、もともとはマイナスになる要因です。

企業に大きな影響を与えない場合でも一時的には会社の業績を圧迫します。

 

中小企業やベンチャー企業の場合は株価が回復するまでに資金繰りがうまくいかずに会社がもたないということが多々ありますが、大企業の場合は、そう簡単に倒れることはありません。

 

大企業のパニック株は中小企業などのパニック株に比べればリスクが低いという結果になるのです。

 

パニック株の買い時・売り時

実際にパニック株投資法を実践しようと考えたとき、どのタイミングでパニック株を購入し、売却すればよいか分からないという人もいるでしょう。

そこで、パニック株の買い時・売り時について解説していきます。

 

買い時

ほとんどのパニック株は、限界の底まで落ちたらしばらく落ち着きます。

いきなり株価が上昇することはありません。

 

一番いいタイミングはこの下落が落ち着いてから一気に買うのがベストです。

さらに株価が下がったら、下がるたびに追加で買っていく方法もありますが、慣れていない人にはちょっと難しい手法です。

 

そして注意しなければいけないことがあります。

下がる=パニック株と考えてはいけません。

 

たいしたことのない情報、たとえば将来の業績に莫大な悪影響を及ぼさない情報などが流れても、株価は大幅に下げる傾向があるため、常に情報に目を向けていることも大事なことです。

 

その下落が本当に投資家のパニック状態による売りなのかを見極めましょう。

もしかしたら、今後出てくるであろう倒産などを見越して大口の投資家が保有していた株をすべて売って処分しているのかもしれません。

 

投資家向けの広報や株関連の経済記事なども利用するといいでしょう。

 

当たり前ですが、投資する時に今が下落の一番下の底なのかは誰にもわかりませんので、リスクがあります。

下落相場において出来高が膨らんだ場合には、翌日からの株価の動きを常に確認しておいた方がよいかもしれません。

 

売り時

売る時には、欲を出し過ぎないことがコツです。

買った値段の3分の1~半分くらいまで回復したら売ってしまう、というのが大体の目安ですが、ここまでのラインまで回復したら売るという目安を、事前に自分でしっかり決めておくことをおすすめします。

 

パニック株の中には株価が下落した後に、強く上昇を見せる株もあるので、今後もさらに株価は上昇するかもしれないと思ってしまいがちです。

しかし、もともとは不祥事が発生したことでの株価の下落です。

 

欲をかかずに元の株価より低い水準で売ることを意識すればベストでしょう。

そして、その低い水準まで回復ができたら、何も考えずに予定通りに売ることが大切です。

 

投資はこのように、自分が決めたルールには絶対合わせるというのが基本です。

それで失敗しても成功しても決断力がつきますし、落ち着いて冷静な時に考えたルールの方が、相場の上昇や下落を見て気持ちが高ぶっている時よりも、正しい判断ができます。

 

判断を間違えないためにも自分自身がパニックにならないということも大切ですね。

 

まとめ

パニック株を狙ったパニック株投資法については、投資家としては知っておくべき知識です。

あくまでもマイナスの原因により発生したものであるということを忘れずに、普段の取引以上の欲をかかないように心がけましょう。

 

 

関連:[株の基礎用語集]株式投資でリターンを出すための前提知識。

なぜ今お金を学ぶのか?

 

老後はどのくらいのお金が必要ですか?

何歳まで働き、どのくらい稼げますか?

皆さんの祖父母世代は、銀行にお金を預けているだけで金利が10%、親世代は7%がつきました。

今は、0.01%しかつきません。

資産が倍になるまでの年数は、10%であれば7.2年。 7%だと10.2年。

今の日本の、0.01%だと6932年かかります。

昨今の2000万円問題もあり、投資による自助努力で、老後資産を築き自身の身を守る必要が出てきてます。

しかし、焦って投資を進めてしまうのはおすすめしません。 必ず失敗します。

また、資産運用を始めるにあたり、まずはセミナーに足を運ぶ選択肢もあります。

このサイトでは、あなたの目的や生活スタイルに合った投資・資産運用、おすすめのセミナーを特集しています。

資産を増やしていくには、適切な「伴走者」が必要です。

お金の不安を解消すべく、このサイトを活用し、明るい未来への第一歩を踏み出してください。