資本主義社会の根本!経済の仕組みをわかりやすく解説!
資本主義社会の根本!経済の仕組みをわかりやすく解説!

世界経済の大部分を占めている「資本主義」。

しかしながら、資本主義とは一体どんな意味なのか、きちんと理解できている方はほとんどいないのではないでしょうか?

本記事では、資本主義とはどのような仕組みを持つ経済体制なのかについてお伝えするとともに、よく比較される社会主義や共産主義との違いについて簡単に解説します。

 

資本主義とは?

資本主義とは、簡単にいうと、「労働力を購入する資本家と、労働力を売る労働者が自由な経済活動を行える経済体制」のことで、日本を含めた世界の大部分の国で導入されています。

身近な例を挙げると「資本家」は会社の経営者や投資家など、お金を出して労働力を買う人。

そして、労働者は、会社勤めのサラリーマンやパート・アルバイトなどで労働力を提供する人たちを指しています。

 

資本主義の特徴

資本主義では、個人や企業は利益(利潤)の最大化を目指し、サービスや商品などを生産します。

生産手段のない人は労働力を提供し、資本家から労働の対価として賃金を受け取ります。

もっと豊かになりたいという「人間の欲」を上手く利用しているのが、資本主義といえるでしょう。

 

資本主義のメリットとデメリット

自由な経済活動が認められている資本主義は、経済を活性化させ社会を豊かにするイメージがあります。

しかしながら、資本主義にはメリットばかりでなくデメリットもあるのです。

 

資本主義のメリット

まず、資本主義のメリットですが、自由な経済活動が認められているので、元々資本を持っている人や、商売が得意で資本家になることができた場合は、際限なく富や資産を形勢することができます。

ビジネスセンスのある資本家は、短期間で収入を増やして豊かになれるチャンスがあるのです。

 

資本主義のデメリット

一方、デメリットはどうでしょうか?

資本主義社会の大きなデメリットは、資本家と労働者の間に、大きな経済格差が生まれやすいということです。

また、不況になると会社が倒産したり、業績不振のためリストラを行ったりします。

その結果、生活が不安定になる人が多くなるというデメリットもあります。

富めるものはますます富み、貧しいものは貧しさから抜け出せない。

資本主義には、こういった問題点があるのです。

 

社会主義とは?

社会主義では、国が国民の財産や報酬を管理する権利を持ち、私有財産を形勢することが認められていません。

この背景には、資本家と労働者という階級の軋轢をなくし、すべての人々をすべての国民が等しく労働者として扱われる「平等な社会」の実現という目的があります。

社会主義では資本主義と違って、国家が進める計画経済によって、商品の生産・流通・販売の管理を行い、資産の分配が行われる仕組みです。

 

社会主義の特徴

社会主義は、資本主義の問題点である「私有財産制度」を廃止し、資本が集中するのを防ぐという点にあります。

言い換えれば、労働者が資本家と対等になり、権利を取り戻した社会とも言えます。

資本家による富の独占と、利益の追求をやめさせ、私有財産制の廃止を行うのが基本です。

 

社会主義のメリットとデメリット

経済的格差の是正が主な目的である社会主義制度ですが、こちらも資本主義と同じくデメリットもあります。

 

社会主義のメリット

まず、社会主義国家では、国が主導して生産活動を行うため、経済成長を国全体で計画的に進められるという利点があります。

個人による資本の私有化が認められていないので、経済格差が起きにくく、皆が等しく報酬を得ることができ、生活を保障されるというメリットもあります。

 

社会主義のデメリット

資本主義と違って社会主義では、仕事の出来不出来に関わらず、誰もが同じ報酬しかもらえません。

そのため、労働者の意欲が上がりにくいというデメリットがあります。

労働者の意欲が下がると技術革新や生産性の効率化も起こりにくくなり、結果、経済を促進するスピードが低下してしまうのです。

資本主義では経済が早く発展していくのに対し、社会主義では、経済発展がなかなか進まないという問題点があるようです。

 

社会主義の国

社会主義体制を敷いている国家には、旧ソビエト連邦や中華人民共和国(中国)、ベトナム、ラオスなどがあります。

 

共産主義とは?

共産主義とは、社会主義よりもさらに資本の平等性を重視した経済の仕組みです。

社会主義が労働者の権利を取り戻した経済体制ならば、共産主義は労働者が国の主人公になる経済システムと言えるでしょう。

 

共産主義の特徴

共産主義の国は、私有財産制度は完全に廃止されており、全財産を社会全体の所有物として考えるのが特徴です。

資本主義や社会主義よりもさらに進んで共産主義が発展した社会は、すべての人が豊かに暮らせる理想郷であり、社会主義のゴールと位置づけられています。

 

共産主義のメリットとデメリット

社会主義のゴールとも言われている共産主義ですが、もちろんメリットだけでなく、デメリットもあります。

 

共産主義のメリット

共産主義のメリットは、すべての人が等しく財産を共有できる状態になるので、誰かを羨んだり妬んだりする必要のない、平和な社会が実現できます。

貧しい人がいない状態ですので、貧富の差や格差によって苦しむ人がいない理想的な社会と言えるでしょう。

 

共産主義のデメリット

社会主義が極限まで進んだ状態が「共産主義」ですので、共産主義国家でも、労働者の意欲が低下するという問題があります。

経済を促進しようとする「人間の欲」が排除されてしまうので、社会全体を経済的に発展させていく原動力がなくなるリスクがあります。

 

共産主義の国

共産主義では「国」そのものが必要なくなるため、厳密には「共産主義国家」が誕生することはありません。

また、現実的に考えてすべての人の財産を社会全体で共有するというのは難しいため、実現は不可能だという見方もあります。

敢えて共産主義に近い国を挙げるとするならば、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)がその一例です。

 

まとめ:資本主義とは「自由競争によって利益の最大化を求める経済体制のこと」

資本主義、社会主義、そして共産主義の違いを一覧にまとめました。

 

資本主義 社会主義 共産主義
財産の所有 個人が私有財産を管理 国が管理 社会全体で共有
メリット ・市場に競争が生まれることで、経済成長が早く促進される
・資本家になれば一気に富を形勢することができる
・経済格差が少なく、労働者が安定して生活できる
・国が計画的に経済を成長させることができる
・経済格差がなく、すべての人が豊かに暮らせる
デメリット ・経済格差が起こり、貧富の差が拡大する
・不況などで職を失う人が出るなど労働者の生活が不安定になる
・経済格差が少ないため、労働者の意欲が低下する
・技術革新などが起こりにくく、経済発展が遅くなる
・経済格差が少ないため、労働者の意欲が低下する
・技術革新などが起こりにくく、経済発展が遅くなる

 

資本主義は、簡単にいうと、自由競争によって利益の最大化を求める経済体制のことです。

人間の「欲」を原動力にした資本主義経済があったからこそ、世界経済は大きく成長したという側面もあります。

一方で、過剰な経済格差が起こり、貧富の差が拡大し続けることが、社会的な問題になりつつあります。

すべての人が安心して暮らせる、より良い社会を実現するために、一体何ができるのか?

現代社会が抱える資本主義の問題点について、もう一度考えてみるべき時代が来ているのかもしれません。

 

 

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