出来高とは?銘柄分析の活用方法を解説!出来高とチャートの関係を抑えて株式投資に役立てよう。

「出来高って何だろう?」「出来高とチャートの関係って?」と疑問に思っていませんか?

株式投資で大きな利益を出すためにはチャート分析(テクニカル分析)をする必要がありますが、チャートと同時に出来高の変化を見ることが重要です。

 

ここでは、出来高の概要やチャート分析における出来高の使い方について解説したうえで、日本株の中で出来高の大きい人気銘柄についてご紹介していきます。

 

出来高とは?

出来高とは、ある一定期間に取引が成立した株の売買量(取引量)を指します。

出来高は、銘柄の人気を計るバロメーターとして見られることが多く、出来高が多い銘柄は人気銘柄であると言えます。

 

株における出来高

出来高は、株式投資においてとくに使われる指標です。

株式投資において、出来高とともに銘柄の人気を示す指標には「売買代金」があります。

 

出来高は取引された株数の売買量を指し、売買代金は売買で動いた総金額を指します。

たとえば、1株1,000円の銘柄が100株ずつ100回取引された場合、出来高は1万株(=100株×100回)となり、売買代金は1,000万円(=1,000円×1万株)です。

 

出来高は単純に取引された売買量を示すため、みずほフィナンシャルグループやZホールディングスなどの価格帯が小さい銘柄は出来高が大きくなりがちです。

一方、任天堂やファーストリテイリングなどの価格帯が大きい大型株は、人気銘柄であるにも関わらず、出来高は小さくなってしまいがちです。

 

このため、株式投資において人気銘柄であることを示す指標としては、出来高より売買代金の方がより適切であるとも言えます。

 

FXにおける出来高

FX取引では、基本的に通貨ペアの出来高を知ることはできません。

なぜなら、為替取引は、市場外で行われる相対取引が圧倒的に多くなっているためです。

 

仮想通貨における出来高

仮想通貨でも、各仮想通貨の出来高を知ることはできません。

無数にある仮想通貨取引所ごとに取引が行われているためです。

 

チャート分析における出来高の使い方

株式投資のチャート分析においては、出来高を見ることが非常に重要になってきます。

チャートと出来高の関係で重要になってくるのが、「出来高の変化」です。

 

出来高の変化を見ることによって、市場参加者の心理を推測して、株価動向の予測に役立てることができます。

基本的には、出来高が増加すれば株価が上昇する前触れになるとされます。

 

たとえば、株価は安値圏で停滞しているにも関わらず、出来高が増加していたら、「上昇を狙っている機関投資家が安値圏で株を買い集めているのかもしれない(これから上昇するかもしれない)」と推測できます。

一方、出来高が減っていたら、下落の前触れになるかもしれません。

 

たとえば、株価は大きく上昇しているにも関わらず、出来高が減少していたら、「株価は上がっているが、買い手が少なくなっていて、そろそろ下落に転じるかもしれない」と予測できます。

ただ、出来高が増えたからと言って必ずしも株価上昇につながるわけではなく、出来高が減っているからと言って、必ずしも下落するとは限らない点には注意が必要です。

 

日本株で出来高が大きい人気銘柄5選!

日本株でとくに出来高が大きい人気銘柄を5銘柄見ていきましょう。

 

少額取引しやすい人気銘柄!【8411】みずほフィナンシャルグループ

メガバンクの一角である【8411】みずほフィナンシャルグループは、日本株の中でもとくに出来高が大きい銘柄として知られています。

同社の出来高が大きいのは、人気のメガバンク株であることに加えて、その株価に理由があります。

 

同社の株価は、長らく150円~200円の間で推移していますが、純粋な3ケタの価格ではなく、小数点第1位を付けている特殊な価格帯です。

たとえば、2019年11月20日終値の価格は168.8円となっています。

 

小数点第1位まで付けている銘柄はほかにもありますが、同社はその中でももっとも買いやすい低価格帯の銘柄であることから、出来高が大きい人気銘柄となっています。

 

みずほFGと並ぶ人気銘柄!【4689】Zホールディングス

ヤフーから社名変更したIT大手の【4689】Zホールディングスも、みずほフィナンシャルグループと並んで出来高が大きい銘柄です。

同社も、東証一部の主力銘柄であるとともに価格帯が安いことが、出来高が大きい理由です。

 

同社の株価は、300円~400円で推移しています。

みずほFGのように小数点第1位は付けていませんが、価格帯が小さく少額取引できることから出来高が大きくなっています。

 

個人投資家に大人気の銘柄!【9984】ソフトバンクグループ

【9984】ソフトバンクグループは、日本最大のIT企業であり、現在は投資会社としての性質を強めている日本株の中でも有数の大人気銘柄です。

売買代金で見ると、同社は東証でトップ銘柄となっています。

 

同社の株価は4,000円台と価格帯が小さくないにも関わらず、出来高もトップクラスです。

東証一部でもっとも人気がある銘柄と言ってよいでしょう。

 

超低位株!【3250】エー・ディー・ワークス

取引量の多さを示す出来高は、価格帯が小さい銘柄であればあるほど大きくなる傾向があります。

不動産流通業を営む【3250】エー・ディー・ワークスは、価格帯が30円前後という超低位株です。

 

1回の取引に必要な金額が3,000円前後で済んでしまうことから、出来高が非常に大きくなっています。

ただ、価格帯が小さいと1円の値動きによる損失額の割合も増えるため、投資初心者はこのような銘柄には下手に手を出すべきではありません。

 

10円台の超低位株!【8918】ランド

新興マンションの開発やコンサル業を営む【8918】ランドは、10円台の超低位株です。

1,000円程度から取引可能となっているため、投機目的で売買されることが多く、出来高も非常に大きくなっています。

 

しかし、非常にリスクのある銘柄であるため、投機行為に自信がない場合には手を出すべきではありません。

 

まとめ

ここでは、出来高の概要やチャート分析における出来高の使い方について解説したうえで、日本株の中でもとくに出来高の大きい5銘柄をご紹介してきました。

チャート分析で出来高を見るうえで重要なのは、「出来高の変化」から市場心理を読み解いていくことです。

 

「出来高が増えたから株価が上がるだろう」「出来高が減ったから株価が下がるだろう」と単純に考えるのではなく、「チャートとの関係はどうなっているか?」を踏まえたうえで出来高を見ていくことが重要です。

また、株式投資で人気を計る指標としては、出来高に加えて売買代金も要チェックしておきましょう。

 

価格帯が小さい低位株は出来高が大きくなる傾向があります。

ただ、みずほフィナンシャルグループやZホールディングスなどの売買代金も大きい人気銘柄でなければ、投資初心者は低位株には下手に手を出すべきではありません。

 

出来高のチャートの関係について抑えておき、株式投資の役に立てていきましょう!

 

 

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