株を始めるにあたってわからないことばかりで、株の勉強をしようと思いつつも、株はギャンブル的な要素があるから、勉強は必要ないのではないか?と考えている方もいらっしゃるかと思います。
ですが、実際には日々さまざまな場所で株の勉強会が開かれています。
そんな株に関して勉強することは意味があるのか、果たしてないのか、株の勉強の意味についてこの記事ではご紹介していきます。
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株の勉強とは?
そもそも、株といっても株とはどんな勉強をしたらいいのかわからないという方も多いかと思います。
そのためとっつきにくく、株を始めようか戸惑って何もしていない方もいます。
株の勉強といっても、勉強の内容は多岐に渡ります。
例えば初心者であれば、最初はどうやって株を購入するのか、株を購入するにあたって、どういう証券会社を選べばいいのかなど基本的なことを学ぶ必要があります。
また株を購入するにあたって、最低単元が何株でいくら必要なのか、指値をいくらに設定すればいいのかなど、株を購入するときに必要な手続きに関する知識も必要となります。
このように、株は証券口座にただお金をいれるだけでは、何も始まりません。どこの株式会社の株を、何株、どうして購入するのか、そういった初歩的な知識は必ず必要となります。
株の勉強は意味がない派の意見
株は始めたときは基礎的な知識が必要ですが、株を買う、売るという手続きができるようになれば、あとは、株のやり取りはギャンブル的な要素があるのもまた事実です。
では、株の勉強は意味がないという派の意見をご紹介していきます。
下がるときは下がる
株というのは、世界情勢、日本経済といった様々な経済的な影響を受けます。
したがって徐々に株価が下落していくこともあります。
逆に景気が上向けば、一気に株価が上昇することはあります。
それとは別に会社の業績が上がれば株価も上がります。
ですが、残念ながら株は下がるときは大幅に下落します。
リーマンショックが最も良い例で、リーマンショックのときは、株の勉強をしてきたプロたちも多大な損失を受けています。
したがって、株は下がるときはいくら勉強しても下がり、損失を防ぐことはできないことがあります。
株はこのようにいくら勉強したところで、社会情勢や会社の業績は予測しきれないところがあることから、勉強をしても意味がないと考える方もいます。
専門家の意見は信用性がない場合がある
株を始めるときに、株の雑誌や本を購入してどの株を買うのか決める方もいます。
またインターネットで情報収集をして、株取引の参考にされる方もいます。
しかし、専門家の言うような投資方法をしても、損することがあります。
例えば株取引に限らず、債券などでインターネット証券ではない証券会社で営業マンのノルマのために、金融商品を勧められることがあります。
利益率もいいとメリットばかり伝えられて購入しても、いざ売るときになって損していることがあります。
これは雑誌などのおすすめの株に関してもそうです。
もちろんすべてではありませんが、紹介する専門家が自分たちの利益にするためにその株を紹介しているケースもあるからです。
だからこそ、株を専門誌で勉強しても意味がないという方もいます。
簡単に儲かる方法がない
株はいくら勉強してもすぐに儲かるわけではありません。
勉強してすぐに儲かるのであれば、誰でもその方法を実践してたくさんの利益を得ています。
しかし実際はそんな勉強法がないから、簡単に利益をあげている投資家はいません。
そんな簡単に利益を上げる方法がないからこそ、株の勉強をしても意味がないという方もいます。
株の勉強は意味がある派の意見
株の勉強は意味がないという派の意見を聞いていると、株の勉強なんて必要ないのかもしれないと思う方もいらっしゃるでしょう。
ですが、株の勉強はすべきだという方もたくさんいます。
次に株の勉強は意味があると考える派の意見をご紹介します。
株を買う基準を知る
株を購入するとき、どのような基準で買うのか、株の勉強をすることで知ることができます。
株を購入するときは、株の価値が割安なのかそれとも割高なのかPER、PBRといった指標を参考にします。
こういう情報はインターネットのファイナンス情報で簡単に確認できます。
しかし、こういった参考指標をしっかりと学んでいないと、割高なときに買ってしまって、売るときに損してしまうことがあります。
だからこそ、株の参考指標など買う基準のための指標は学んでおく必要があります。
株主優待や利回りを知ることができる
株の利益といっても、いわゆる一攫千金を狙うキャピタルゲインなのか、それとも株主優待や配当利回りで利益を得るインカムゲインを狙うのかによっても、株の投資方法は変わります。
最近流行りの株主優待には様々なものがあり、イオンなどでは株の保有数によって株主優待制度として、購入金額の数%を還元したり、商品券をもらうことができます。
株主優待制度を特集した株の情報誌などもあります。
株の勉強をすることで、どのようなインカムゲインを狙うのかなどを知ることができ、知った上で投資を行えます。
多大な損失をしないために必要
株取引をしていくうえで、必ず学んでおくべきことがあります。
それは「損切り」です。
損切りとは簡単に言えば、損益を最小限に抑えるために必要な手段です。
株価はその株式会社が倒産してしまえば当然、株価は0円になります。
100万円分の株を購入していたら、損失は100万円となります。
しかし、株はいきなり下落するわけではありません。
乱高下を繰り返しながら、最安値を更新していきます。
そのときに、いくらの損失が出たら売るのかを決めておくことで、損失を小さくすることができます。
100万円の株が80万円まで下がったら売るように設定することで損失は20万円に抑えることができます。
もし、損切りをしていなければ損失は100万円です。
損失を5分の1に抑えることができます。
ですから、リスクを最小限に抑えるためにも、株の勉強は必要であるという方が多いのです。
勉強をすることと儲かることは違う
株は一攫千金をねらうものではありません。
もちろん、株を始める理由は投資家それぞれ違います。
ギャンブルが好きで、たくさんのお金を投入して、上がったときに一気に売って、大きな利益を上げたい…そのときの高揚感を味わいたいのであれば、株はギャンブルと言えます。
もちろんそういう方もいらっしゃいますが、まずは初心者の方が株を始めるには、銀行にお金を金利ほぼ0円で預けておくよりも、有効に活用して少しずつ投資することでお金をコツコツ増やしていくということを優先します。
その上で、大きな損失を出してしまうような投資のやり方ではなく、大きな利益はないけれど、コツコツ利益を積み重ねていくのに必要な知識を学ぶ必要はあります。
様々な意見はありますが、株の勉強と儲かるということは一致しません。
ですが、資産をコツコツ増やしていくためには、株の勉強は必要と言えるでしょう。
まとめ
株の勉強は、利益を大きく上げるような一攫千金を狙うのであれば必要でないという方もいます。
また、専門家の意見を鵜呑みにしても必ずしも利益をあげられないため、勉強が必要ないという方もいます。
しかし、コツコツと資産を増やしていくには、基本的な投資の知識やどんな会社が東証に上場し、配当や株主優待制度があるのかなどは学んでおくとよいでしょう。