株式投資の「失敗」を「成功」に変えるコツ|失敗者の特徴と経験から学ぶ
株式投資の「失敗」を「成功」に変えるコツ|失敗者の特徴と経験から学ぶ

株式投資には、株価が下落してお金を失うリスクがあります。

これは誰もが避けたい事態です。

 

しかし、相場は生き物なので、急な経済指標の発表などで株価が急に下がることもあります。

たとえ、そうなってもリスクを最低限で抑える方法が必要になります。

 

本記事では、リスクを回避、または最小限に抑えるために聞いておくべき株式投資の主な失敗談をまとめました。

失敗談をもとにリスクの高い取引を避けられるようにしましょう。

 

損切をしない

損切しなかったときの失敗談

損切をする勇気が出なかったある投資家の失敗談です。

 

基本的に、株は長期保有がいいといわれています。

しかし、保有している企業の株が下落し続けると、元に戻せなくなるリスクを背負います。

 

下がり続けている株を持ち続けると、含み損がふくらみます。

株は上がったり下がったりするので、少し下がったくらいで損切していては小さな損を積み重ねることになります。

 

しかし、ある一定の見極めポイントを持たずに、ずっと株を保持していると、大きな損を被ってしまうこともあるのです。

損切ができなかったある投資家は、損がだんだん大きくなった時、「損したくない」、「待っていればきっと戻るに違いない」と考えました。

 

しかし、このような根拠のない自信を持っていても相場は思い通りには動いてくれません。

結局、そのまま株価は下落し続け、最終的には大きな損失を大きくするだけで、その金額に耐え切れずかなり遅いタイミングで売ることになります。

 

その結果、この投資家は大きな損失を抱えて取引市場から「退場」することになってしまったのです。

 

ルールを持とう!損切で失敗しないために

このような損をしないためにも、投資をする際には損切の基準を設けましょう。

基準の決め方は様々ですが、自分の損できる資金を決めたり、テクニカル分析による決め方があります。

 

具体的な基準については自分の投資スタイルに合わせて、よく考えましょう。

 

タイミングを逃す

買うタイミングや売るタイミングを逃し、自分の思った通りの展開にならずに損を抱えてしまうこともあります。

今回は、買いの場合と売りの場合での失敗談を紹介します。

 

買いタイミングを逃したときの失敗談

ある投資家は上がり続けている株を買って、買ったポイントから下落をして、損を抱えることになりました。

例えば注目していた業の業績やポジティブニュースが出され、株価が上がっているのを確認すると、それに乗って買いたい、乗り遅れたくないと思う人は多いでしょう。

 

しかし、このようなケースでは、買った直後に株価が、下落することがあります。

まるで誰かが自分を陥れるために、わざと株価を落としたのではないかと錯覚することもあるくらいです。

 

そんなことはあり得ないのですが、それくらい逆に動くことがあります。

ポジティブニュースに乗っかり上がり続けているタイミングで株を買った投資家は、株がすぐに下落したことで結局損切をすることになってしまいました。

 

上がり続けている株というのはいつ天井を迎えるかわかりません。

もちろん、それを知るためのテクニカル分析は存在します。

 

しかし、それも絶対ではありません。

上がり続けている株を見つけたら、一旦見送る勇気を持つことも大切です。

 

売りタイミングを逃したときの失敗談

これは含み益が出ていた時に「もっと上がるはずだ」と根拠のない自信をもって挑んだ結果、株価の変動が反転し、損となるケースです。

ある投資家は、長期で持ち続ければ配当金ももらえるし、ここまで上がったのだからもっと上がるはずだと考えました。

 

結局は株価の変動が上昇から下降に反転します。

しかし、この投資家は一時的なものだと判断し、売らず持ち続けました。

 

すると、さらに株価は下がり、買った時の価格より下がり、含み損になってしまいました。

さらに株価が下がったことで、配当金も少なくなってしまいます。

 

結局、この投資家は含み益があるときに売っておくのがベストだったと後悔してしまったのです。

利益確定のタイミングは多くのトレーダーが悩むポイントです。

 

誰もが利益を伸ばしたいと思いますし、配当を貰いたいと思います。

しかし、それでせっかく出ていた含み益を失うと精神的にダメージが大きいです。

 

そうならないためにも、利益確定のタイミングは、含み益が出た時から一定割合を下回ったときなどの基準が必要となるでしょう。

 

ナンピン買い

ナンピン買いによる失敗談

ナンピン買いとは、買った株が下がった時にさらに買い増すことを言います。

これによって、一株当たりの損失量を減らすことが目的です。

 

ある投資家は買った株が下がり続けた際、これ以上は下がることはない、ここが大底だと考えました。

そこで買い増せば、一株当たりの損失量が減ります。

 

つまり相場が反転したら、最初に買った金額まで戻らなくても、全体でプラスになります。

 

しかし、これ以上は下がることはないというのは希望的観測でしかありません。

反転することなく、株価は下がり続けて、この投資家は拡大し続けた損失を抱えるだけとなってしまいました。

 

ナンピン買いはできる限りやめよう

ナンピン買いは大底を予測できれば、効果的になることもあります。

しかし、反転せずに、株価が下落し続ければ不要なマイナスを抱えることになるだけです。

 

つまり、非常に大きなリスクを抱える選択肢となります。

相場に慣れていない人にナンピン買いは大きなリスクとなりますのでご注意ください。

 

不祥事を起こした大企業の株を買う

不祥事を起こした大企業を買って大損した失敗談

不祥事を起こした大企業の株は大幅に下落します。

ある投資家は、大企業であれば下落したとしても、最終的には元通りまではいかなくても一定水準までは戻るはずだと考え、株を買いました。

 

しかし、一度失墜した信用は簡単には戻らず、株価は下がる一方。

結局この投資家は損を拡大して、株式を売却することになってしまいました。

 

たとえ大企業だとしても、不祥事によって下がった株価は簡単には上がることはありません。

確かに、一時的に上がることはあります。

 

しかし、それは一時的かつ若干の上昇にとどまることも多いのです。

その後、さらに株価は落ち続けて、大底から若干戻したところで落ち着くこととなります。

 

信頼を落とした企業は避けよう!

不祥事を起こした企業は業績への影響も大きく、下がり続けることが多いです。

ニュース後の下落が大きすぎて、目を奪われた結果、そこが大底と思い込んでしまうこともあります。

 

戻す可能性はゼロではありませんが、大きなリスクを含んだ方法であることには違いありません。

 

全資金で一つの企業の株を買う

全資金を集中させた失敗談

全資金で1つの企業の株を買い、その株が下落すると、全資金を失うこともあります。

 

ある投資家は自分が用意した全資金で、惚れ込んだ銘柄の株を「一点買い」しました。

その投資家には、買った株の企業が上がるという根拠のない自信があり、実際に上がれば大きな利益を得られることから全資金を投入したのです。

 

しかし、相場の世界に絶対はありません。

だからこそ、負けることもあります。

 

負けても次に切り替えることが大切です。

しかしこの投資家の場合は、1つの企業に全資金を投じて大きく損失を出した結果、次の取引のための資金が無くなりました。

 

結果的に取引から「退場」し、一時的に株式投資をやめることになってしまったのです。

次の取引ができなくなったため、資金ができるまで株式投資はできなくなりました。

 

その時、チャンスになりそうな株があったとしても、資金が足りず、買うことができません。

このように資金をなくすことで、チャンスに乗れないというリスクもあります。

 

長く相場で生き続けるためにどうする?

投資には分散というリスクヘッジの考え方があります。

このケースでは、分散せずに一点集中させた結果、資金を失いました。

 

たとえ、監視している株が大きなチャンスがあり、大きく利益を得たいと思っていても、いったん冷静になりましょう。

そして次のことも考えて、資金を分散させてすべての資金をなくさないように資金管理を徹底すべきでしょう。

 

まとめ

株式投資の失敗談を5つ挙げました。

 

どの失敗談も「ここから上がるだろう」「これ以上下がらないだろう」といった思い込みによるものです。

相場は必ずしも自分の思い通りに動くとは限りません。

 

これはどれだけ高度な分析を行ったとしても言えることです。

そのため、リスクを想定した取引を心掛けることが大切になります。

 

悪化した時には損切する、含み益をもつ株の株価が下がってきたら一部を売るなどというリスクヘッジを心掛けましょう。

株式市場では、誰もが大きく利益を得たいと考えているので、取引の際に感情を持ちこまず、冷静にというのは難しいです。

 

しかし、感情が入っては損する確率が上がるのもまた事実です。

だからこそ、取引をする前に一旦、様子を見て、本当にそこで取引すべきかを判断するのが大切です。

 

感情のコントロールや資金管理を徹底して、本記事で挙げたような失敗はしないようにしましょう。

 

 

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