インターネットが普及したことで、各家庭でもネットを通した金融取引が簡単にできるようになりました。
FXもその一つで、短期売買を始めるFX初心者が急増した結果、多くの方が取引で失敗しています。
ここでは、初心者がよく失敗してしまうのはなぜなのか、FXで失敗する原因はなんだろうか、ということに焦点をあてて説明をしていきます。
Contents
FXって失敗するの?
FXで取引している多くの方の目的は、収益を上げることではないでしょうか。
FXのようにレバレッジのかかった取引では、少額のお金で多額の取引を行うことができます。
当然、その取引で儲けが出れば、投資した金額に対して多くの儲けを得ることができるのですが、反面、取引で損が出れば、投資した金額の何倍もの損をすることになります。
FXでは、負け続けて投資資金が無くなり、FX取引を行えなくなった状態を「退場」と言ったりもします。
投資資金が無くなったのですから損をしたことにはなりますが、退場ですめばまだ良い方です。
なかには借金を背負ってしまったり、最悪の場合は破産といったことも考えられます。
では、このようにFX取引で失敗してしまう原因は何なのでしょうか。次の章からは、その原因を探っていきたいと思います。
FXで失敗する原因~技術編~
損切ができない
FXの取引で失敗する最大の原因は、損切りができないということです。
しっかりと損切りを行って、負けた時のマイナスを少なくしている投資家は、トータルで見ると儲けが出ています。
逆に、損切りができない投資家は、利益にならないポジションをいつまでも保有し続けるため、損失額だけが膨らんでしまいます。
損失が出ていても、もう少し待てば相場は戻るだろうとか、なんとかして負けた分を取り戻したいと考えて、ポジションをそのままにしてしまうのです。
そうしているうちに、いつの間にか強制ロスカットを受けて大損してしまいます。
利益確定が早い
FXでは、損小利大の考え方、つまり利益はできるだけ大きくなるように、逆に損失はすぐに確定してしまうことが重要です。
少し含み益が出た段階ですぐに利益確定してしまうのは、上手な取引とは言えません。
初心者の場合、含み益をすぐに利益確定したがります。
こうなると、たとえ良い結果が続いても、元の投資資金からほんの少し上下に動くだけで、資金を増やすことができません。
逆に、一度の損失で一気に利益を失ってしまうこともあるので、損失を補いきれずに退場に追い込まれることもあります。
利益になるポジションはすぐに利益確定せずに、トータルでプラスが出るような取引を心がけてください。
ハイレバレッジで取引を行っている
レバレッジは高く設定すればするほど、リスクも大きくなります。
わずかな値動きで大きな利益を生むこともあれば、大きな損失にもなるのがハイレバレッジの取引です。
ハイレバレッジによる取引は、必要証拠金が少額な分、口座に入れておく証拠金も少なくなります。
そうすると、少しレートが動いただけでも口座残高がゼロになってしまうのです。
また、損失に傾いた場合に、強制的にロスカットを受ける可能性も格段に上がりますので、結果として損失が大きく膨らんでしまいます。
ハイレバレッジの取引は儲けも大きいですが、その分リスクも高くなります。経験の浅い初心者の場合は、2~3倍程度が適切ではないでしょうか。
FXで失敗する原因~メンタル編~
感情的になってしまう
FXで大切なことは、感情的にならずに、常に冷静に取引をすることです。
感情的になって周りが見えなくなってしまうと、勝てる場面でも勝てなくなってしまいます。
また、自信過剰もNGです。
FX初心者がビギナーズラックで大勝ちした後にやってしまうことが多いのですが、自分の判断を過信して必ず勝てると思い込んでしまい、必要なタイミングで損切りできなくなってしまうのです。
FXでは、損小利大の考え方が大切です。
損切りを早めに行うことができなくなった投資家は、早い段階でFXからの退場を余儀なくされます。
生活費に手を出す
FX取引を行う上で、生活費に手を出すのもNGです。
最悪の場合、借金や破産という大失敗を経験することになります。
余剰資金の範囲でやっているうちは、借金や破産をしてしまうことはありません。
では、実際にFXで破産してしまうような人は、どのような取引をしているのでしょうか。
まずあげられる原因としては、ロスカットを防ぐために、生活費や貯金などから資金を捻出して、証拠金を追加入金してしまうことです。
ロスカットを防ぐために追加入金が必要になったとき、余剰資金が不足していて入金することができない。
それでもロスカットは防ぎたい、となったときに、あなただったらどうしますか?
失敗する人はここで、生活費に手を出してしまうのです。
そして、一度生活費に手を出すことを覚えてしまうと、いざとなれば生活費がある、と考えるようになってしまいます。
こうなると、避けるべき場面で誤った判断、たとえば損切りをすべきような場面でも取引を継続してしまったりして、傷を広げることになります。
繰り返しますが、FXは本来余剰資金で行うべきです。
ところが、生活費に手を出すことに慣れきってしまうと、生活費でFXを行うことが当然になってしまいます。
こうなると、いざ大損をしたときに、生活費や貯金までなくなり、普通に暮らしていくことさえ難しくなってしまいます。
FXで失敗する原因~選択編~
FX会社の選択を間違っている・信用性の低い情報を使っている
FXを始めるのであれば、FX会社は慎重に選んでください。
取引ツールの使いやすさや、手数料の安さなど、選択基準はいろいろとあると思いますが、なによりも大切なのは自分の使い方に合っていることです。
また、FX会社ごとにロスカット基準も異なります。
自分が取引しているFX会社のロスカット基準は、しっかりと把握してください。
成功する投資家は、損失が膨らむ前にしっかり損切りしています。
自分の取引している会社のロスカット基準も知らないようでは、近い将来大損して退場することもあり得るでしょう。
また信用性が低い情報を使って投資するのも、FXで失敗する原因になります。
誰が書いているのかわからない、ブログやツイッターの情報を参考にして投資していると、思わぬ損失を招くことにつながります。
参考にするのであれば、せめて誰が書いているかわかるサイトの情報にしましょう。
自分の取引スタイルを決めていない
FXでは、自分の取引スタイルが重要です。
初心者のなかで失敗する方の多くは、スタイルを決めないで取引を始めています。
自分のスタイルが決まっていないと、勝っているときは少しの利益が出ただけで、下がるのを恐れて決済してしまい、負けているときはまだ巻き返せると、損切りするタイミングを逸してしまいます。
この結果、負ける確率が高くなり、トータルで勝った時より負けたときの金額が多くなってしまいます。
FXで成功するには、トータルの成績で勝てばいいのですから、どのタイミングで利益確定をすれば良いのか、また損切りをすれば良いのかという、自分自身のスタイルをきちんと決めて、それを守ることが重要なのです。
まとめ
FXは大儲けすることもあれば、大損することもある、場合によっては破産することもある、と怖いイメージを持っている方も多いと思います。
しかし、きちんと自分なりの取引ルールを決めて、余剰資金で取引している限りは、大損することは少ないと思います。
ましてや、破産までいくことは滅多にありません。
FXで失敗する人の多くは、自分で決めたルールを守れなかった人なのです。
自分に合ったルールを決めるまでには、多くの知識と経験も必要になりますが、この記事を読んで少しでもFXに興味を持ったのであれば、まずは低リスクで、金額も少額から、2~3倍程度のレバレッジでFXを試してみてはいかがでしょうか。