人生における高い買い物のひとつは住まいです。
いつまでも快適に過ごすためにも、住まいは慎重に選びたいと思うのではないでしょうか。
今回はマンションの購入を検討している方のために、新築マンションを選ぶポイントを4つ紹介します。
それぞれのポイントをわかりやすくまとめました。
マンションを選ぶ前にこの記事を参考にすることをおすすめします。
Contents
新築マンションを購入するときに急いでしまうのは禁物
新築マンションを選ぶときには、いくつかの段階があります。
購入を決めたらすぐに広告を見たり、物件見学を始めたりする人もいますが、まずはマンションでどんな暮らしを求めているのかをじっくりと考えることが大切です。
どんな環境の下で暮らしたいのか、どのような広さが必要か、そしてどのくらいの予算があるのかなどをじっくりと考えましょう。
新築マンションの購入を検討するときに考えておきたいポイントは、以下の4つです。
ポイント1:立地を確認する
新築マンションを選ぶときに重視したいポイントのひとつは立地です。
家族の中で、通勤や通学などで毎日電車や地下鉄を利用している人がいるなら、駅から近いところを選ぶのがよいでしょう。
駅から離れたマンションは通勤に不便なだけではなく、資産価値が下落しやすい危険性があります。
どの路線のマンションを購入するか選ぶときには、会社や学校までの距離をチェックしておきましょう。
また、路線によってはラッシュ時の混雑率が高いところもあるので、事前に確認しておくことをおすすめします。
通勤で車を利用する人の場合
通勤で車を利用する人については、マンション周辺の道路の混雑率をチェックしておきましょう。
周囲の幹線道路がいつも混雑している場合は、不便に感じることもあるので注意が必要です。
周囲の環境も確認する
公共の交通機関や幹線道路のほかにチェックしておきたいこととして、周囲の環境があります。
犯罪率が低い地域、交番が付近にあるマンション、工場からの排気がない地域などはおすすめです。
夜間の環境も確かめておく
マンションの周囲の治安をチェックするときには、実際に足を運んで確かめることをおすすめします。
チェックするときには、昼間だけでなく夜間の環境も確かめておくとよいでしょう。
昼間は静かな住宅街で魅力的に感じたとしても、周囲に外灯がないために夜間は真っ暗になり、不安を感じることもあります。
小さな子どものいる家族の場合
小さな子どもがいる家族については、公園や保育所、幼稚園や小学校などが付近にあると便利です。
また、マンションの周囲にスーパーマーケットや商店街などがあると、気軽に買い物ができるでしょう。
ポイント2:間取りを確認する
マンションは、ちょっとした間取りの違いによっては住み心地が変わることがあるので注意しましょう。
新築マンションの広告を見ると「2DK」や「4LDK」などの記載があります。
マンションを検討するときには、それぞれの記号の意味を理解しておきましょう。
おもな記号は以下のとおりです。
・L リビングルーム。一家団らんを楽しむ居間のことです。
・D ダイニングルーム。食事をする場所です。
・K キッチンです。マンションによってはダイニングとキッチンがつながっています。
・CL 収納棚を意味するクローゼットのことです。
・WCL ウォークインクローゼットのことです。
・N 収納用の部屋のことです。
・S サービスルームのことで、物置やウォークインクローゼットとして利用できます。
間取りをチェックするときには、家族形態や趣味などについても考えておきましょう。
夫婦だけで生活する場合には1LDKで十分ですが、出産予定の夫婦やすでに子どものいる家族については2LDK以上がおすすめです。
生活動線を確かめておく
間取りをチェックしておくときに注意したいもうひとつのことは、生活動線です。
実際の生活をイメージしたときに住みやすいかどうかをチェックしましょう。
家事を考えた場合には、キッチンとトイレが離れているほうがよいですし、出勤前のことを意識した場合は洗面所とトイレが近いほうがおすすめです。
また、トイレが玄関から見えない位置に配置していると、来客を迎え入れやすいでしょう。
それぞれの生活スタイルに合わせた配置になっていることが理想です。
ポイント3:耐震基準を確認する
日本では大地震が発生することがあります。
そのため、新築マンションを選ぶときにも耐震基準についてチェックしておくのは大切です。
新築マンションで採用している耐震構造として以下のものがあります。
免震構造
免震構造の利点は、地震が発生したときに起きるマンションの揺れを最小限に食い止めることです。
マンションの土台部分に積層ゴムなどの装置を取り付けており、マンションに揺れを伝えないようになっています。
免震構造がそなわっていると、揺れが少ないために食器棚や家具の倒壊、地震の揺れによる転倒事故を防ぐことが可能です。
制震構造
制震構造の利点は、地震によるマンションのダメージを軽減できることです。
マンションの内部にエネルギーを吸収するダンパーなどを取り付けており、地震による揺れを防ぐことができます。
さらに、地震の強いエネルギーを吸収する効果があるので、地震によるマンション内部の損傷を防ぐことが可能です。
耐震構造
耐震構造の利点は、建物が頑丈であることです。
マンションの建設で使用する柱や土台などの強度を上げており、強い地震が起きたときにマンション全体で地震のエネルギーを受け止めることができます。
その結果、マンションの倒壊などを防ぐことが可能です。
ポイント4:費用を確認する
新築マンションを選ぶときには、あらかじめマンションの取得にかかる費用を確認しておくことは重要です。
新築マンションを購入するときには、物件そのものの費用のほかに、不動産取得についての費用やローンについての費用もかかります。
マンションの取得にかかる費用を把握しておくことで、予算オーバーなどのトラブルを防ぐことができます。
不動産取得についての費用
不動産取得についての費用として以下のものがあります。
・手付金
手付金とは、新築マンションの契約時に購入費用の一部を支払うことです。
厳密には手付金は義務ではありませんが、多くの不動産会社では手付金を求めています。
・不動産取得税
新築マンションを取得するときには、不動産取得税を支払わなければなりません。
不動産取得税の税率は以下のとおりです。
固定資産税評価額×3%=不動産取得税額
なお、上記の計算式は2021年3月31日までに取得した場合のもので、2021年4月1日以降については4%になるので注意しましょう。
また、不動産取得税は、固定資産税などの税金とは異なり、購入時に1回だけ納める税金です。
・登録免許税
マンションを購入するときには、所有権の登記が必要です。
新築マンションの購入については、固定資産税評価額の0.4%を支払います。
ローンについての費用
新築マンションの購入のためにローンを組むときは、住宅ローンの保証料を支払わなければなりません。
保証料とは、購入者がローンの返済ができなくなったときに、保証会社が肩代わりをするための費用のことです。
さらにローンを組むときには、ローンの契約書に貼る印紙税や事務手数料がかかります。
修繕積立基金
新築マンションを購入する場合には、修繕積立基金も必要になるので覚えておきましょう。
マンションの大きさによっても異なりますが、20~40万円かかります。
まとめ
新築マンションの購入を検討するときには、上記の4つのポイントをおさえておきましょう。
立地や間取り、耐震基準などを確認しておくことで快適なマンションで安心して暮らすことが可能です。
また、予算オーバーによりローンが返済できなくなるというトラブルを防ぐためにも、マンション購入にかかる費用を確認しておきましょう。
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