ここを見ている方の中にはビジネスや投資で成功を収め、莫大な資産を築きたいと思う方もいるかもしれません。
実際にビジネスに成功し、一般の方では考えられないほどの資産を築き上げた方たちが日本にも多くいます。
そういった方たちは一体どのようなビジネスで、どのくらいの資産を築いたのでしょうか。
ここでは日本の2018年資産ランキングに入った日本の資産家の方たちを紹介してみたいと思います。
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1位 孫正義(2兆2930億円)
言わずと知れた日本一の大富豪が孫正義氏です。
携帯電話会社として有名なソフトバンクグループの創業者であり、現在はソフトバンクグループの代表取締役会長兼社長を務めています。
資産の大部分はやはりソフトバンクグループの株式で、保有株数は2億3120万株以上もあります。
この株式を資産価値になおすと2兆円以上になり、これが孫正義氏の資産の9割近くを占めるものです。
ちなみにですが、ソフトバンクグループの配当利回りは0.4%ほどなので、仮に保有株式の時価総額を2兆円とすると、配当金だけで年間80億円以上も得る事になります。
ソフトバンクグループをここまで成長させた実業家としての手腕が高く評価されていますが、それ以外にも無名の通販サイトに20億円の投資をして、それが後に中国最大のサイトのアリババへ成長するなど、優れた投資家としての一面も持っています。
2位 柳井正(2兆210億円)
資産ランキング2位にランクインしたのは、こちらも日本を代表する大富豪である柳井正氏です。
衣類販売のユニクロやジーユーなどを傘下に持つ、株式会社ファーストリテイリングの代表取締役会長兼社長です。
孫正義氏と同様に保有株式が資産の多くを占めていて、こちらは全ファーストリテイリング株式の21%以上になる約2300万株を保有しています。
ただし柳井正氏はファーストリテイリングの創業者というわけではなく、ファーストリテイリングの公式サイトに掲載されている彼の経歴には、1972年に株式会社ファーストリテイリング入社とあります。
入社したファーストリテイリングで結果を残し、衣類販売を日本だけでなく世界的に成功させて資産を築いた方です。
3位 佐治信忠(1兆8850億円)
3位は誰もが知る飲料メーカー・サントリーの代表取締役会長の佐治信忠氏です。
佐治氏はサントリー創業者である鳥居信治郎氏の家系で、父もサントリー2代目社長を務めた佐治敬三氏です。
佐治氏はこれまでに紹介した2人とは異なり創業者ではありません。
創業家ではありますがサントリーホールディングス株式会社の筆頭株主ではなく、発行済み株式の0.09%程度しか保有していません。
とはいえサントリー大株主の中で個人としては最大の保有数で、保有株式数は65.2万株にもなります。
保有株式数は一般の方と比べるとはるかに多いですが、上位2人と比べるとはるかに少ないため、他の保有資産の価値が高いのだろうと予想出来ます。
4位 滝崎武光(1兆8430億円)
3位の佐治氏と僅差の4位となったのは滝崎武光氏です。
滝崎氏はキーエンスという会社の創業者で、同社の株式を約938万株(発行済み株式の7.71%)保有する大株主です。
創業者が成功した時に得られる資産は凄いのだと思わされる一方で、気になるのはキーエンスが一体どのような会社なのだろうということです。
あまり聞き慣れない会社ですが、上場企業の平均年収ランキングで何度も上位にランクインしている一部ではとても有名な会社です。
主に工場用のセンサなどを開発し販売を行っている会社で企業間取引が中心のため、そういった職種以外の方がキーエンスの社名を目にする機会はあまりありません。
しかし高性能で他に類を見ない製品を多く取り扱っているため、日本だけでなく海外でも売り上げを伸ばし、現在では日本を代表する企業のひとつになっています。
キーエンスがあまり社名を知られていないのと同様に、これだけの資産を持つ滝崎氏もあまり知られていません。
というのも滝崎氏はほとんど取材も受けることはありませんし、著書などもないからです。
滝崎氏は今回の資産ランキングで、最も謎に包まれた方と言っても過言ではないでしょう。
5位 森章(6910億円)
5位に入ったのは森トラストの代表取締役会長の森章氏です。
4位の滝崎氏の資産とはかなり差が開いていますが、それでも6910億円という莫大な資産を保有しています。
森章氏は父が森ビルや森トラストの創業者である森泰吉郎氏で、兄も森ビルの社長だった森稔氏という実業家の家系です。
森氏が会長を務める森トラストは、不動産開発や投資事業を行うデベロッパーです。
ホテルやリゾート事業も行っているため、同社のホテルやゴルフ場などを利用した事のある方もいるかもしれません。
ちなみに、森トラストは元は森ビルグループでしたが、現在は独立しています。
6位 永守重信(5760億円)
6位には日本電産の代表取締役会長、永守重信氏が入りました。
日本電産は精密小型モータや産業ロボット、カメラのシャッターなど様々な電子機器を製造する会社で、永守氏はその創業者になります。
日本電産の筆頭株主で、発行済み株式総数の8.30%にあたる約2473万株を保有しています。
この株式の資産価値を計算すると3000億円超になるため、永守氏の資産の中心は日本電産株式と言えそうです。
日本電産の株価は2018年に直近10年での最高値を付けているため、このまま成長を続けて永守氏の資産がさらに増える可能性もあります。
7位 三木谷浩史(5660億円)
7位は楽天の創業者として有名な三木谷浩史氏です。
プロ野球チームの東北楽天ゴールデンイーグルス代表取締役兼オーナーであったり、Jリーグチームのヴィッセル神戸の代表取締役会長であったりもするので、スポーツが好きな方はそちらで知っていたという方もいるかもしれません。
三木谷氏は1997年に楽天市場を開設し、その後さまざまな事業に進出することで楽天株式会社を日本を代表する企業にまで成長させました。
三木谷氏はそんな楽天株式会社の株式を1億7631万株保有しており、保有割合は12.29%で、これは楽天の個人の大株主としては最大の保有割合になっています。
それに加えて三木谷氏の妻の三木谷晴子氏も同社の株式を1億3262万株、9.24%保有しており、2人を合わせると筆頭株主の合同会社クリムゾングループ(2億2641万株、15.78%)を超える株式保有割合になります。
楽天株式会社は現在も事業を拡大しており、海外事業にさらに注力をしているため、それが成功した場合、三木谷氏の資産もさらに増える可能性があります。
現在は資産ランキング7位ですが、さらに上位に入りこむ可能性が高い人となると、年齢もまだ53歳と若い三木谷氏になるかもしれません。
まとめ
資産ランキング7位までの方を紹介させていただきましたが、やはり創業者の方が多かったという印象になると思います。
創業者の方は株式を大量保有しているため、事業が成功して株価が上昇すると株式の資産価値が一気に増えるので上位に入りやすいという事でしょう。
日本の資産家はもちろんこれだけではありません。
気になった方は日本の長者番付にどのような方がランクインしているのかをチェックしてみてはいかがでしょうか。