実施する企業は前月よりも減ってしまいますが、株主優待を提供する企業は四月にも見つけられるため、しっかりとチェックして投資先を検討しておきましょう。
優待利回りが7%以上になる銘柄も含まれているので、希望する優待内容と合致する場合には大チャンスです。
人気が高い食品系や食事券、商品系のほか、自社サービスを優待としている企業などもまとめてお伝えしていきます。
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食品や食事券の株主優待を提供する企業
伊藤園(2593)
人気シリーズの飲料水等を販売している大手の伊藤園では、100株以上の保有者に対して自社製品をプレゼントしています。
100株なら1,500円相当、1,000株以上なら3,000円相当のドリンク類が株主優待になるとあって、多くの投資家から人気の銘柄です。
さらに100株で30%、1,000株以上なら50%の通信販売割引優待が付帯しますから、伊藤園の商品がお好みという方にとってはとても有益になります。
伊藤園では「お~いお茶」や「evian」、「天然ミネラル麦茶」、「充実野菜」などのブランドを展開しており、日常生活に欠かせない飲料を供給しています。
株価は5,340円と決して安いと言える水準ではありませんが、安定感のある大手企業ということもあり、投資対象に加えられる銘柄と言えるでしょう。
テンポスホールディングス(2751)
飲食店で導入している厨房施設関連の製品販売を行っているテンポスホールディングスでは、100株で8,000円相当の食事券を株式優待として入手できます。
テンポスホールディングスでは直営の飲食店を持っていないため、協力店での優待利用が可能で、1,000円区切りの食事券8枚という形で優待が提供されています。
食事券を利用できる店舗としては、ステーキのあさくまといったチェーン店を筆頭に、北海道から沖縄まで全都道府県で様々な飲食店含まれます。
現在の株価は2,208円ですが、100株の保有で8,000円相当のリターンを受けられるので、優待利回りは3.62%と高い数値を誇ることも強みです。
東和フードサービス(3329)
首都圏を中心に様々な形式のレストランを展開している東和フードサービスでは、自社関連店舗で使用できる優待食事券を株主に差し出しています。
配当は4月と10月の2回行われますが、10月よりも4月のほうが優待内容は良くなりますから、4月を狙って購入することがおすすめです。
100株1,000円、200株1,500円、400株3,500円、800株7,000円、2,400株12,000円、4,000株18,000円の食事券が優待として提供されています。
利用できる店舗の一例としては「椿屋カフェ」「お好み焼き こてがえし」「イタリアンダイニングDONA」などがあり、お近くの店舗を選ぶことが可能です。
もしもお近くに利用できる店舗が無ければ、自社製品詰め合わせとの優待交換もできるので、都合に合わせた優待を希望していましょう。
商品券の株主優待を提供する企業
グッドコムアセット(3475)
投資用マンションを販売しているグッドコムアセットですが、株主優待の内容は不動産とは一切関係なく、様々な商品と引き換えられる優待ポイントになっています。
100株で2,000ポイント、500株で15,000ポイント、1,000株で30,000ポイントを入手できるので、最もコスパを高めるためには500株の取得がおすすめです。
ここで取得したポイントは、グッドコムアセットの株主専用サイト「プレミアム優待倶楽部」で使用でき、保有を継続していれば最大で3年間ポイントを繰り越せます。
グッドコムアセットでは4月のほかに10月にも同じ内容の株主優待を提供しているので、3年間で最大180,000ポイントを取得することも可能です。
ポイントの使い道は多岐に渡り、トリュフやキャビアなどのセットをはじめデロンギのオーブン、バウムクーヘン、ワインなどにも引き換えられます。
株価は1,695円ですが、1株あたりの配当も47円と高い水準なので、長期投資する銘柄としてもおすすめできます。
商品を選ぶ楽しみも感じられる銘柄なので、お一人の投資家の方はもちろん、ご家族と一緒に優待を選びたいという方もこちらの株を取得してはいかがでしょうか。
ファースト住建(8917)
ファースト住建が株主優待として提供しているのはQUOカードやお菓子などの詰め合わせで、100株から優待の権利を獲得することができます。
具体的には100株以上でQUOカード500円相当、300株以上でお菓子、ワインなどの商品5点から1点を選択できるというのが株主優待の内容です。
優待は4月と10月の年に2回行われているため、100株の投資でも年間で1,000円相当のQUOカードを回収できることは魅力と言えるでしょう。
現在の株価は1,332円なので、10万円強の投資でどこでも使える商品券が欲しいという方には特におすすめできます。
ただし、株主優待の権利は1年以上の継続保有を行わなければ獲得できないので、株を取得する時期については考慮しなければなりません。
一方で配当利回りも3%以上という高い数値を出している銘柄なので、配当収入を目的とした長期投資先を考えている方であれば有力な買い候補になります。
自社サービス系の株主優待を提供する企業
ヤーマン(6630)
ヤーマンは美容に関連する商品を販売する企業であり、特に化粧品や美顔器と言った女性向けのアイテムのクオリティに定評があります。
ヤーマンでは、100株以上の株主に対して5,000円相当の商品を4点提示しており、その中の1点を株主優待として受け取ることが可能です。
500株以上を保有していると、商品のグレードが14,000円相当にまで上がり、選べる品物も5点の中から1点と向上することもポイントになります。
さらに2年以上に渡って株式を保有していると、100株で10,000円相当、500株で20,000円相当の商品にグレードアップすることも魅力的です。
特筆すべきなのは、ヤーマンの株価は685円であり、70,000円以下の投資で5,000円相当の株主優待を受けられるという利回りの高さになります。
特に女性の投資家にはおすすめできる優良銘柄なので、利回りを重視して優待を選びたいという方は注目し、購入のタイミングを窺ってみてはいかがでしょうか。
エイチ・アイ・エス(9603)
国内旅行と海外旅行を格安路線で提供しているエイチ・アイ・エスの株主優待は、自社商品の契約時に使用できる割引券のセットになっています。
1枚1,000円相当の割引券が100株で2枚、500株で4枚円、1,000株で6枚手に入り、12,000円以上の決済を行った際に1枚、24,000円以上の決済で2枚まで使えます。
それに加えてハウステンボスの入場割引券が500円分、ラグーナテンボスの入場割引券が500円分セットで提供され、1枚につき最大で5人まで利用できることも魅力的です。
長崎県や愛知県への旅行を検討している方にとっては特に後押しされる優待内容なので、この機会に取得してみてはいかがでしょうか。
なお、エイチ・アイ・エスでは10月にも同じ内容の株主優待を提供しており、2019年11月現在の株価は2,846円を付けています。
まとめ
四月の株主優待もバラエティに富んでおり、レストランやカフェで利用できる食事券や、全国どこでも使えるQUOカードなどの優待を受けることができます。
美容関連商品や旅行の割引券など、暮らしと趣味に関わる株主優待も出ていますから、好みに合った銘柄に有益な投資を行いましょう。
中には優待を確保するために1年以上の保有が必要な銘柄もあるため、諸条件に注意を払ってから投資先を決断することをおすすめします。