八月に株主優待を提供している企業の中では、どの銘柄に注目すると得をしながら投資しやすくなるのでしょうか。
株主優待として人気が高い飲食系の特典はもちろん、その会社でしか実現させられない特殊な特典を提示する銘柄も紹介していきます。
優待の権利確定月は投資先を選ぶ絶好のタイミングですから、条件の良い銘柄を選んで楽しく優待生活を送りましょう。
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食品や食事券の株主優待を提供する企業
サイゼリヤ(7581)
創業からわずか数十年で日本を代表するイタリアンレストランチェーンを作り上げたサイゼリヤでは、自社レストランで使える食事券を株主優待にしています。
100株でも2,000円相当の食事券が提供されますが、500株では10,000円相当、1,000株以上なら20,000円相当の食事券へとスケールアップすることもポイントです。
一度でもサイゼリヤを利用された方ならご存知でしょうが、サイゼリヤは数万円単位の食事をするのが難しいほど安価なお店なので、この優待内容なら何度もお店に通えます。
株価は2,407円ですが、景気が落ち込んで外食を避ける家庭が増えるタイミングでも逞しく生き残れるレストランとして長期投資の対象にしやすい銘柄です。
注意点としては、サイゼリヤが指定した日時までに株を保有していなければ、権利確定日に株を保有していても優待を受けられないという点になります。
例えば「8月15日までに保有していること」が条件ならば、その2営業日前までにはサイゼリヤ株を取得し、保有したままで権利確定日を迎えなければなりません。
SFPホールディングス(3198)
居酒屋系列の飲食チェーンを全国に展開しているSFPホールディングスでは、提携する店舗で使用できる食事券を株主優待にしています。
100株でも4,000円相当の食事券という強い優待内容で、500株で10,000円相当に、1000株以上では20,000円相当にまで金額が上がることも長所です。
8月のほかに2月にも同じ内容の優待を受け取れるので、100株の保有だとしても年間8,000円の食事券をゲットできるという魅力的な内容になっています。
株価は2,253円と決して安い訳ではありませんが、十分に投資に値する株主優待を備えた有力銘柄として覚えておくべき存在と言えるでしょう。
優待券を利用できる店舗としては、「磯丸水産」「おもてなしとりよし」「前川水軍」「からあげセンター」といったお店が挙げられます。
ミニストップ(9946)
コンビニエンスチェーンとして、東京都を中心に店舗数を拡大させているミニストップでは、看板商品であるソフトクリームの無料券を株主優待にしています。
100株で5枚、1,000株以上で20枚の無料券が配布され、1個220円で販売されている商品なので、100株でも1,100円相当の優待券として活用が可能です。
権利は8月と2月の年2回発生しますから、合計で2,200円相当の優待券を確保できるという計算になります。
ソフトクリームに加えて、200株以上の保有者にはコーヒーSサイズ無料券が3枚プレゼントされていることもミニストップの特徴です。
株価は1,520円なので、1,000株を取得したい場合には150万円以上の投資額になりますが、配当利回りが1.48%あることもメリットになるでしょう。
普段からよくミニストップを利用するという投資家の方は、お買い物のついでに優待券でスイーツを楽しんでみてはいかがでしょうか。
商品券の株主優待を提供する企業
明光ネットワークジャパン(4668)
八月は食事券や各企業ならではのサービスを提供する銘柄が多い中、QUOカードを株主優待としている数少ない企業が明光ネットワークジャパンです。
100株以上の保有で1,000円、500株以上で2,000円分、1,000株以上で3,000円分のQUOカードが提供されるので、商品券派な方は要注目と言えます。
さらに保有期間が3年間を超えると、100株で3,000円、500株で4,000円、1,000株以上で5,000円分のQUOカードにランクアップすることも魅力的です。
明光ネットワークジャパンの株価は982円で、優待が行われるのも一年で一度限りですが、優待利回りは1%を上回っています。
しかも1株当たりの配当は30円で、配当利回りも3%を超えるハイパフォーマンスなので、優待のグレードを高めつつ長期保有することもおすすめの銘柄です。
自社サービス系の株主優待を提供する企業
スタジオアリス(2305)
子供向けの写真スタジオとして爆発的な人気を誇るスタジオアリスでは、写真撮影券を株主優待に出しているため、お子さんをお持ちの方にぴったりです。
1枚11,000円相当の写真撮影券ですが、なんと100株単位の保有者から提供するという太っ腹な内容で、優待利回りは5%を軽く突破しています。
100株で1枚、500株で2枚、1,000株で3枚、10,000株で10枚の撮影券が提供されますが、通常であれば100~500株程度を保有していれば十分でしょう。
撮影の内容もフレーム付きの四切、キャビネサイズ、B3サイズと3種類から選択できるので、シチュエーションに合わせて好みの写真に仕上げることが可能です。
株価は1,914円と決して安い金額ではありませんが、優待の内容が素晴らしいだけではなく、1株あたり50円の配当金も出ています。
コジマ(7513)
大手家電量販店で、現在はビックカメラ系列のお店として営業しているコジマでは、お店で使える優待券を100株以上の株主に提供しています。
100株1,000円、500株3,000円、1,000株5,000円、3,000株15,000円、5,000株30,000円相当という優待額なので、家電購入時の足しにできるでしょう。
コジマの株価は435円なので、1,000株を取得するとしても投資額は500,000円以下で済みますし、配当も1株当たり10円が付いている優良銘柄です。
コジマのみならず、提携するビックカメラでも優待券を利用できるので、お住まいの近くで利用できる可能性は格段に上がるのではないでしょうか。
コジマやビックカメラは家電製品だけでなく、CDやDVDソフト、医薬品、化粧品、食品も取り扱っているので、様々な形で優待券を使用することができます。
ライトオン(7445)
カジュアルな路線のファッションブランドとして若年層を中心に人気のライトオンでは、自社の店舗で利用できる商品券が株主優待になっています。
具体的には100株で3,000円、500株で5,000円、1,000株で7,000円相当のお買物券になるので、優待券を持ってお店で流行のファッションを取り入れましょう。
ライトオンはとても手頃な株価になっており、574円前後で取引されているので、60,000円以下の投資で3,000円相当のリターンを受けることができます。
その上、1株当たりの配当が10円を示しているので、配当利回りも1.74%換算という非常にパフォーマンスの高い銘柄です。
優待と配当の利回りを合計すると約7%にまで到達する銘柄として、こちらも年単位の長期投資に利用しやすい有力候補になっています。
まとめ
八月はQUOカードなどの商品券を提供する銘柄が少ないものの、食事券や企業独自のサービスを優待にする銘柄は多く、注目株が並びます。
写真撮影券からソフトクリームまで多種多彩な優待を受けるチャンスがあるので、好みの銘柄を見つけたらすぐに買いチャンスを探してみましょう。
優待が良い銘柄の中には、配当が高い銘柄も含まれているので、長期投資に向いている銘柄も八月中に見つけておくことがおすすめです。