夏の雰囲気を感じられる七月は、気温と同じくホットな株主優待を提供する企業が多く、投資家にとって要注目と言える月間になります。
優待つきの銘柄そのものはあまり多いとは言えませんが、高いクオリティの優待をゲットするためのコツはしっかりと情報収集を行うことです。
七月注目の株主優待を持つ銘柄をジャンル別に分けて紹介していくので、チャートを見極めながら投資のタイミングを見ていきましょう。
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食品や食事券の株主優待を提供する企業
モロゾフ(2217)
主にチョコレートの製造販売を行っている有名メーカーのモロゾフでは、自社製品の詰め合わせをはじめとした様々なサービスを株主優待として提供しています。
まず100株の保有者の場合、自社商品の購入で使える20%の割引券が合計で100枚、あるいは2,000円相当のモロゾフ製品詰め合わせのいずれかを選択可能です。
500株以上の株主は、20%引き割引券が合計200枚か、モロゾフ製品3,000円相当が提供されますが、いずれも6ヶ月以上の継続保有が必要なことには注意しましょう。
3年以上の保有者の場合は、100株で20%割引券100枚かモロゾフ製品2,000円相当2種類、合計3点の中からどれか2つを選べます。
同じ条件で500株以上を保有すると、20%割引券200枚かモロゾフ製品3,000円相当2種類、合計3点の優待の中から2つを選択することが可能です。
割引券はオンラインショップでも使えるので、チョコレートが大好きという全国の投資家におすすめできる銘柄になります。
鳥貴族(3193)
焼き鳥の人気チェーン店「鳥貴族」を経営している鳥貴族は、1月と7月の2回、同等の内容で株主優待として食事券を提供しています。
100株で1,000円相当、300株で3,000円相当、500株で5,000円相当という内容なので、資産が少なくても良い優待を受けられるところは流石です。
現在の株価は2,000円を指しており、100株の取得には200,000円があれば十分で、少ないながらも配当に期待することもできます。
鳥貴族は298円均一の焼き鳥店として主に若者から「トリキ」という愛称で人気を博しており、便利なネット予約など近代的なサービスで業界をリードする存在です。
最近では焼き鳥以外のメニューにも力を注いでいますから、鳥貴族の食事券を使って外食を楽しんでみてはいかがでしょうか。
丸千代山岡家(3399)
山岡家という名前で主に家系ラーメン店を150店舗以上展開している山千代山岡家では、自社店舗のラーメン無料券等を株主優待にしています。
ラーメンが苦手な方や、お近くに山岡家がないという方は、お米と引き換えることもできるので柔軟性が高い銘柄でもあります。
100株でラーメン券が2枚かお米2kg、500株でラーメン券が4枚かお米4kg、1,000株以上でラーメン券が6枚かお米6kgというのが優待内容です。
最大で1,070円相当のラーメンと引き換えられる上、7月のほか1月にも同じ内容の株主優待が提供されるので、年間で最大12枚のラーメン券を確保できます。
株価は1,758円で、優待利回りは2%を超える優秀な銘柄ですから、ラーメン好きな方は買いのタイミングを計ってみてはいかがでしょうか。
商品券の株主優待を提供する企業
稲葉製作所(3421)
「イナバ物置」を代表的なブランドとしている稲葉製作所では、図書カードや地域の特産品を株主優待に設定しており、100株以上の株主に向けて提供しています。
まず100株の保有者に対しては、稲葉製作所オリジナルデザインの図書カード1,000円分が進呈されます。
さらに300株を保有すると、図書カードの額面が3,000円にアップし、同クラスの地域特産品のいずれかを選んで優待として受け取ることが可能です。
基本的には7月のみに株主優待を提供している企業ですが、1,000株以上の保有者に限り、1月に追加で1,000円相当の図書カードをプレゼントしていることも見逃せません。
現在の株価は1,472円なので、1,000株の保有には150万円近い投資が必要ですが、1株当たり26円の配当も出るので、長期投資におすすめできる銘柄です。
自社サービス系の株主優待を提供する企業
丸善CHIホールディングス(3159)
大手書店である丸善やジュンク堂を経営している丸善CHIホールディングスでは、この両社で使用できる商品券を100株以上のホルダーに提供しています。
100株500円、200株1,000円、500株2,000円、2,000株3,000円、3,000株4,000円、4,000株5,000円、5,000株以上6,000円が株主優待の内容です。
株価は現在377円前後を推移していますから、40,000円以下の投資でも株主優待をゲットできますし、数千株以上の大量保有を目指しやすい銘柄でもあります。
残念ながら配当は1株あたり2円と期待できるものではありませんが、割引で本を購入できる機会は少ないので、このチャンスを生かしてみても良いでしょう。
クロスフォー(7810)
クロスフォーでは様々なジュエリーを取り扱っており、株主優待として自社で製造しているアクセサリーのプレゼントを行っています。
株主優待として提供されるのは同社を代表する商品の「ダンシングストーン」で、100株で4,500円、500株で10,000円相当の商品が提供されます。
クロスフォーの株価は348円なので、100株の購入には34,800円しかかかりませんし、500株を購入しても総額は175,000円程度です。
優待利回りとしては当月の株主優待の中で飛び抜けた数値を出していますから、投資家が注目すべき銘柄であることは間違いありません。
特に女性投資家や、彼女や奥様をお持ちの男性投資家は、この時期にクロスフォー株を入手することをおすすめします。
日本駐車場開発(2353)
日本駐車場開発では、自社で経営している駐車場で使用できる30%引きの割引券を株主優待にしており、1,000株以上の株主に提供しています。
日本駐車場開発の株価は164円なので、1,000株を購入しても164,000円程度ですから、個人投資家にとっても決して高いハードルではありません。
優待の内容は、1日駐車券の30%割引券5枚に加えて、スキー場リフト券50%割引券が3枚、レンタカーの賃貸彫金10%割引券が2枚提供されます。
さらに優待は続き、旅行会社の「Geekout」で使用できる旅行割引券が2枚、那須ハイランドパークの割引券が2枚、合計5点の優待が必ず貰えます。
沢山の割引券を一挙に取得できる銘柄なので、利用する機会が多い施設や気になる施設が多いという方は購入してみてはいかがでしょうか。
そして日本駐車場開発の特徴は、2.74%という高い配当利回りを誇っていることでもありますから、中長期間の投資にも最適な銘柄として評価できます。
まとめ
七月に株主優待を実施している銘柄は、様々な食品と引き換えられるものや、会社が誇るサービスを受けられるものなど、注目すべき銘柄が盛り沢山です。
配当利回りにも期待できる銘柄が集まっていますから、長期的に投資できる銘柄を探すこともおすすめします。
また、少ない予算で多くの優待を受けられる銘柄も見つけられるので、この機会に憧れの優待・配当生活を実現させられる銘柄に巡り会いましょう。