資産運用で不安も解決?資産を増やす鉄則となる「長期・分散投資」を解説。

物価のインフレや増税、老後の年金問題など、お金に関する不安を抱えている方も多いことでしょう。

しかし、銀行などで預貯金をしたとしても、低金利の影響で利率はほとんどありません。

 

そのため、資産運用を行うことにより、お金に関する不安解決を目指す必要があります。

そこで今回は、資産運用を行うにあたり重要な長期投資と分散投資について解説するとともに、その投資方法についても解説していきます。

 

資産運用の鉄則は長期、分散投資

誰もが自身の資産を増やしたいことでしょう。

そのために資産運用を行うわけですが、そのときの最大のリスクとなるのが元本割れリスクです。

 

資産運用は投資商品を活用するため、元本割れリスクは切っても切り離すことができない存在です。

また、投資において「絶対」は存在しないため、未来の金額を確定することは誰にもできません。

 

しかし、資産運用の2つの鉄則を行うことにより、投資リスクを大幅に軽減することができるのです。

その2つの鉄則こそ、長期投資分散投資です。それぞれについて詳しく解説していきます。

 

資産運用の鉄則1:長期投資

資産運用の鉄則1つ目は、資産の長期投資です。

投機と投資の違いとも言われますが、FXや株のデイトレのような短期売買を投機、長期の資産運用を投資と表現することもあります。

 

投機の場合は、より専門的な知識が必要であることやギャンブル性も高くなるので、資産運用としては、あまりおすすめすることができません。

長期投資は1年や5年といった短期、中期ではなく、10年、20年といった投資期間になります。

 

長期間の投資を行うことにより、複利の力を大きく利用することが可能になり、収益が確保できるというものです。

また、長期積立投資を行うことにより、市場の流れにも左右されにくくなり、投資期間全体の平均的金額で投資できます。

 

これはドルコスト平均法と呼ばれるもので、長期にわたる投資期間全体の平均金額で投資を行うことができます。

そのため、市場の短期的な値動きに左右されることなく、よりリスクを軽減できるというものです。

 

仮に毎月10,000円を20年間貯金した場合と投資にまわした場合で比較してみます。

 

経過年数 貯金 投資(年4%複利)
1 120,000 124,800
3 360,000 389,576
5 600,000 675,957
7 840,000 985,708
9 1,080,000 1,320,734
11 1,320,000 1,683,098
13 1,560,000 2,075,031
15 1,800,000 2,498,946
17 2,040,000 2,957,452
20 2,400,000 3,716,307

 

上記のように、毎月10,000円の積み立てが、20年後には大きな差になっているのがわかります。

1年や5年の差は小さなものでも、長期投資することにより、複利の力で差が大きくなります。

 

そのため、資産運用において長期投資は非常に大切なのです。

 

資産運用の鉄則2:分散投資

資産運用の鉄則2つ目は、分散投資です。

分散投資も長期投資同様、元本割れリスクを減少させるためにとても大切です。

 

仮に株式投資の場合、1つの銘柄に資金のすべてを投資していた場合とそうでない場合ではリスクに大きな差が生まれます。

それぞれのパターンに分けて解説を行います。

 

1つの銘柄だけに投資していた場合

保有銘柄で不祥事や収益減が発表されると、株価の下落に伴い資産の減少につながります。

 

たとえば、A社株(1株10,000円)を1,000,000円で100株購入したとします。

その後、A社で不祥事が発覚し、株価は10,000円から8,000円に下落してしまいました。

このとき保有資産は1,000,000円から800,000円に減少してしまったことになります。

 

つまり、1つの銘柄だけに資産を投資していると、その銘柄の株価減少の影響を大きく受けることになってしまうのです。

 

1つの銘柄だけでなく分散投資をしていた場合

上記では1つの銘柄だけに投資をしていると、株価下落に伴う資産減少のリスクが大きいことを解説しました。

では、分散投資を行っていた場合を見てみましょう。

 

同じく、1,000,000円を資金に株を購入します。

しかし、上記とは異なりA社~E社までをそれぞれ200,000円ずつ購入したとします。

 

購入時株価 購入金額 A社下落時の株価 A社下落時の資産額
A社 10,000円 200,000円 8,000円 160,000円
B社 10,000円 200,000円 11,000円 220,000円
C社 10,000円 200,000円 10,500円 210,000円
D社 10,000円 200,000円 10,500円 210,000円
E社 10,000円 200,000円 10,000円 200,000円
資産合計 1,000,000円 1,000,000円

 

表のように、資金を分散させて株式を購入することにより、1つの銘柄で下落が発生しても、ほかの銘柄の利益で補うことが可能です。

分散投資を行うことにより、株価下落に伴う資産減少のリスクを抑えることができ、配当金などの安定した収益につながるのです。

 

長期、分散投資には投資信託がおすすめ

上記では長期投資のメリットと分散投資の重要性について解説を行いました。

では実際に投資を行う際、何に投資をすればいいのでしょうか。

 

世の中には、多くの投資商品があるため、何に投資をすればいいのかわからない方も多いことでしょう。

長期、分散投資に最適な投資商品、その答えは「投資信託」です。

 

では、なぜ投資信託が長期、分散投資に最適なのかを解説していきます。

 

投資信託は長期投資におすすめ

投資信託は長期投資に非常に有効的な投資商品です。

理由は、毎月無理のない金額を積み立てることができ、分配金を安定して受け取ることができるためです。

 

証券会社によって最低購入金額に差はありますが、100円単位で購入できる証券会社もあります。

そのため、毎月少しずつでも節約をして投資信託購入費用にまわすことで、資金の積み立てができます。

 

また、積立金額に応じて、分配金が支払われるものもあるため、複利の力を利用できます。

そのため、投資信託は長期積立投資を行うのに魅力的な投資商品なのです。

 

投資信託は分散投資におすすめ

長期投資同様とても大切なことが分散投資であることは、上記で解説しました。

そして、投資信託は分散投資の最たるものなのです。

 

そもそも、投資信託とはさまざまな投資商品のパッケージ商品のようなものです。

投資信託は、商品によって投資先はさまざまで、株や債権、不動産、金など多岐にわたります。

 

また、国内か国外か、国外であれば途上国か先進国かなど多くの種類に分かれます。

米国株式に投資をしているインデックスファンドである「楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI)」を例に挙げて見てみましょう。

 

この投資信託は株式に投資している商品で、国外株式の米国株を中心に投資を行っています。

そして、楽天VTIの構成銘柄数は3,615種類(2019年3月31日現在)に上ります。

 

マイクロソフトやアップル、アマゾンなど大企業を含む、非常に多くの銘柄から構成されているのです。

楽天VTIで積み立てを行うだけで3,000種類以上のアメリカ国内主要銘柄に分散投資していることになります。

 

米国株に投資をしている楽天VTIを例に挙げましたが、これ以外にも多くの種類の投資信託があり、それぞれ分散投資をしてくれるものとなっています。

投資信託は長期投資同様、分散投資にも有効的な投資商品なのです。

 

まとめ

資産運用を行うにあたり、長期投資が大切になってくるとともに分散投資も大切です。

長期投資により、複利の力を利用し、収益の増加を図るとともに、市場の動きに左右されにくくなります。

 

また、分散投資により資産減少リスクを小さくできます。

長期、分散投資に最適なものが投資信託です。投資信託には非常に多くの種類があるため、よく検討し安定した収益の確保に努めてください。

 

 

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皆さんの祖父母世代は、銀行にお金を預けているだけで金利が10%、親世代は7%がつきました。

今は、0.01%しかつきません。

資産が倍になるまでの年数は、10%であれば7.2年。 7%だと10.2年。

今の日本の、0.01%だと6932年かかります。

昨今の2000万円問題もあり、投資による自助努力で、老後資産を築き自身の身を守る必要が出てきてます。

しかし、焦って投資を進めてしまうのはおすすめしません。 必ず失敗します。

また、資産運用を始めるにあたり、まずはセミナーに足を運ぶ選択肢もあります。

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