自分の好きな土地に理想のマンションを購入して暮らしたい。
そんな夢を抱いている方も多いのではないでしょうか。
理想のマンション暮らしを手に入れるためには、物件を購入する際に必要となる資金を準備しなければなりません。
しかし、かかるお金はそれだけではないのです。
この記事では、マンションの購入にあたって必要な費用と、実は重要な購入後に必要となる費用の確認をしていきます。
Contents
マンション購入時にかかる費用は
自分の終の住処としてマンションを購入するとなったら、物件探しはもちろんですが、まず購入する資金のことを心配しますよね。
しかし、現金一括払いでマンションを購入できる方はなかなかいないのではないでしょうか。
マンション購入後に支払い続ける住宅ローンは、毎月いくらになるのか？やっぱり、そこが心配になりますよね。
でもその前に、実はマンション購入時に必要なお金は、購入物件の費用だけではないのです。
住宅ローンの心配をする前に、まずはマンション購入時にかかる様々な費用について、理解を深める必要があります。
では、どういった費用が必要になるのか、詳しく見ていきましょう。
購入にかかる費用
・申込証拠金
新築マンションなどの不動産物件の購入にあたり、購入申込み時に支払うお金。
申込証拠金は購入代金の一部となるため、契約が成立しなかった場合には返還されます。
通常は数万円から10万円程度で、中古物件など仲介会社が入る場合は必要がないことも多いようです。
・手付金
マンションの売買契約にあたり、買主から売主に支払うお金で、契約成立の証拠としての意味があります。
したがって、買主が契約を破棄する場合には返金されません。
一般的に、購入代金の5％～10％程度とされていて、最終的には購入代金の一部に充てられます。
・頭金
購入物件の価格の一部を、購入時に現金で支払うお金を頭金といいます。
最近は、頭金が0円でも住宅ローンを組んでくれる銀行も増えていますが、頭金が0円または非常に少額の場合は、住宅ローンの借入金額が増えることになり、毎月の返済額が増えてしまいます。
購入物件の価格の2割程度を目安に頭金を用意すると、購入後の返済が楽になるでしょう。
・ローン借入費用
銀行に支払う事務手数料のほかに、ローン保証料、団体信用生命保険特約料、火災保険料などが必要になります。
最近では団体信用生命保険特約料などが、初めからローン商品の中に組み込まれていて、別途支払う必要がないこともあります。
・仲介手数料
仲介会社を通して物件を購入する際に、仲介会社に支払う手数料です。
登記・登録関係にかかる費用
・不動産登記費用
不動産登記、抵当権設定登記などを行う際に、司法書士に支払う報酬です。
・登録免許税
不動産登記をする際に支払う税金のこと。
・不動産取得税
マンション（不動産）を取得した際に支払う税金のこと。
・消費税
あたりまえですが、マンションの購入時には消費税がかかります。
マンションの購入は高額な買い物ですから、消費税も高額になります。
・印紙税
売買契約書や住宅ローンの契約書を締結する際に支払う税金で、契約書に収入印紙を貼ることで支払います。
契約金額によって印紙税の金額は異なります。
その他の費用
・修繕積立基金
新築マンションの購入にあたり、将来の修繕に備えて支払うお金。
地域や物件によって幅がありますが、20万円～40万円程度のことが多くなっています。
・家具購入費用
新居を購入する場合、あらたに家具や家電などが必要になったり、買い替えが必要になることも多いため、こういったものを揃えるお金も用意しましょう。
このように、マンションを購入する際には、様々なお金が必要になります。
いつかマンションを購入すると決めているのであれば、このための資金をあらかじめ準備しておく必要があります。
マンション購入後にかかる費用とは
では次に、マンション購入後にどのような費用がかかるのか、詳しく見ていきましょう。
購入後にかかる主な費用
・住宅ローン返済
マンションの購入後、返済終了まで毎月支払うことになります。
住宅ローンの返済期間は、最長で35年と長いことが多く、この間はローンの返済に追われることになります。
返済期間は、自分のライフプランにあわせて選択することもできますが、20年から35年といった長期間にわたって返済することになる場合が多いでしょう。
・固定資産税・都市計画税
所有する不動産にかけられる市町村税。
その年の1月1日時点での所有者に対してかかる税金です。
・管理費
マンションの場合、共用部分の清掃や設備の管理が必要になります。
管理費は月額1万円～3万円程度が目安になるでしょう。
・修繕積立金
将来のマンションの大規模修繕に備えて、毎月積み立てるお金です。
マンションも長く住んでいると、設備等の大規模修繕が必須となります。
修繕を行うときに積立金額が不足していると、修繕のための一時金が必要になることがあります。
築年の古い中古物件や高層マンションなどは高くなる傾向があります。
・駐車場代
マンション内の駐車場を契約する場合、別に駐車場代が必要となることがほとんどです。
その他にもかかる費用がある
その他にも、長年にわたって住み続けるのであれば、リフォーム代も必要になります。
マンションの場合、共用部分の設備などは修繕のために積み立てをしていますが、部屋の中の設備、たとえばキッチンやお風呂などが古くなり、修理や交換が必要になった場合には、200万円～300万円程度のお金が必要になることもあります。
他にも、洗面所やトイレの修理、家具や家電の購入・交換といったように、予定していなかったお金がかかることも多くなります。
購入時から自分のライフプランにあわせて、きちんと計画を立てておいた方が良いでしょう。
マンション暮らしを堪能するための資金計画
住宅は人生最大の買い物と言われています。
多くの人は、住宅購入後、数十年にわたって住宅ローンを支払い続けることになります。
したがって、住宅の購入資金は、将来の生活費や、子供の教育費、夫婦の老後の生活資金など、自分のライフプランを念頭に置いて検討しなければなりません。
諸経費は想像以上に高くつく
ここまで見てきたように、マンションを購入する場合には、様々な経費を支払う必要があります。
マンションの場合だと、諸経費は物件価格の3%～5%程度と言われています。
あなたが4,000万円のマンションを購入しようとした場合、諸経費だけで120万円～150万円ものお金が必要になるのです。
あなたがもしマンションを購入するとしたら、物件価格とこの諸経費、そして税金の合計額を自己資金と住宅ローンで用意しなければなりません。
住宅ローンの返済額を減らすためには、頭金をできるだけ多く払うことで、借入額を減らすことが重要です。
借入額が少なければ支払う利息もそれだけ少なくなります。
つまり、購入前にできるだけ多くの自己資金を用意しておくことが望ましいのです。
無理のない購入計画を立てることが重要
一般的に、頭金と諸経費は、自己資金で賄った方がいいと言われています。
しかし実際には、住宅購入のために必要な金額を事前に貯蓄しておくことは難しいのではないでしょうか。
そのようなときは、自分のライフプランと照らし合わせて購入時期の変更を検討するか、両親などから資金援助が見込める方は、その資金を活用するなどの方法も検討してみてください。
また、住宅ローンは途中で繰り上げ返済することも可能です。
生活のステージが変わり、手元のお金に余裕ができるようであれば、繰り上げ返済をすることで毎月の返済額を減らしたり、返済完了を早めることもできます。
購入時には手元のお金に余裕がないことが多いと思いますが、子どもが社会人になったり給与があがったりなどで、ローン返済の途中で少しお金に余裕ができることもあると思います。
繰り上げ返済をすることで支払う利息も減らし、返済負担を減少させることができます。
返済途中にもこまめにライフプランの見直しを行って、賢く返済するようにしてください。
このようにマンションを購入する際は、自分のライフプランに十分に配慮して、自己資金と住宅ローンの金額を検討しなければなりません。
住宅ローンの返済シミュレーションをきちんと行い、無理のない返済計画を立てるようにしてください。
まとめ
理想のマンション暮らしを堪能するには、生活資金にも余裕が必要です。
住宅ローンの返済だけで四苦八苦しているようだと、ゆとりのある生活を送ることはできません。
せっかく理想のマンションを手に入れたのに、そのせいで生活が苦しくなってしまったとしたら、果たして楽しく暮らしていくことができるでしょうか。
マンションを手に入れた後もゆとりのある楽しい生活を送りたいのであれば、自分のライフプランをしっかりと見つめ直して、無理のない計画を立てることが大切になります。
また、住宅ローンの返済で苦しみたくないのであれば、購入前に十分な自己資金の準備が必要になります。
理想のマンション暮らしを手に入れたいのであれば、物件探しに力を入れるだけではなく、しっかりとした生活設計や資金計画をたてるようにしてください。
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