株式(株)についてなんとなくわかっている。けどよくわからないという人は意外と多いです。
だから株式についてここで解説、と行きたい所なのですがまじめに解説しだすと専門書が一冊かけるほど難しいのが株です。
正直私の手に負えません。そこでここでは「できる限りわかりやすく解説する」ことを目標に「株の動き」をベースに株式について解説していきます。
まずできるだけ株の動きを簡単にしてみる
1なんらかの事情で資金が欲しい会社が株式を発行(株式会社)
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2興味を持った株主が購入(株主)
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3株主は経営に口を出せる(株主総会)
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4もし利益が出た場合は株主に還元(配当)
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5株を所有する気がなくなった場合、株主は株を売れる。またほかの株主はその株の購入ができる(株の売買)
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6会社が倒産した場合、資産に残りがあれば清算されるが株式の価値はゼロになる
1.資金が欲しい会社が株式を発行
会社を運営する上で資金が必要になった、例えば工場を新規に作りたいとなれば真っ先に必要になるのが資金、お金です。
そして自社に余裕があって預金から全額払えるというわけでなければ、どこかからお金を集めてくる必要があります。
その方法として典型的なのが
1社債や借り入れ(要は借金)
2株式の新規発行
の2つです。
1を選んだ場合、将来的に利息をつけて返済する必要がありますが2の株式であれば返済の必要はありません。
ですから多くの会社が株式を発行して資金をあつめるのです。
2&3興味を持った株主が株を購入
発行された株に興味を持った人間はその株を購入します。
その購入代金を資金として会社は様々な事業などを行うことになります。
「株を買う」とはどういうことなのか、は色々考え方があるのですが、よく言われるのが「役員になること」という比喩です。
株を購入することで役員として会社に口を出せる権利を得ることでき、株主総会の場で様々な意見を述べたり会社から説明をうけることができます。
また50%以上の株を取得すると社長になり、完全に会社の運営を指示することが可能になります。
そのため株主の介入を嫌って株を市場で売らない(非上場。詳しくは後述)企業も珍しくなく、日本人の多くが名前を知っている大企業でも株を売っていないことは珍しくありません。
一般的には市場で買う
ここでは簡単に「会社から株を買う」と書きましたが、個人の取引だと株式市場で取引される株を購入する人が多いです。
市場というのは株が売買される場所される場所のことです。もっと具体的に言えば証券取引所全般のことです。
ですから日本の市場は
東京証券取引所
名古屋証券取引所
札幌証券取引所
福岡証券取引所
の4つで成り立っています。この中で一番大きいのは東京であり、証券取引所の代表格として扱われています。
ちなみにこのどれかの証券取引所で売買の対象として定められるのがニュースなどでもよく聞く「上場」です
ちなみに証券取引所で個人が直接売買することは基本できません。ですから証券取引所の会員である証券会社を経由して購入することになります。
日本のほとんどの会社は上場していない→未公開株
会社によっては株を発行しているが上場していないことがあります。こういった株を「非上場株」「未公開株」と呼びます。
上場している会社は1パーセント程度だという意見もあるように、日本のほとんどの会社は上場していません。日本人の多くが知っている大企業でも非上場は珍しくないです。
こういった未公開株も何らかの方法で購入できれば取引きすることは可能ですが、市場を通さないので取引はかなり難しいです。
市場を通さず売買してもOK→相対取引
ちなみに市場を通さずに株の売買することも可能で、これを相対取引といいます。
双方が納得さえしたら売値を自由に設定できるというメリットはあるのですが、購入相手を自分で見つけないといけないなど面倒が多いので一般的な方法とは言えません。
前述の未公開株の取引きは市場を通せないので自動的に相対取引になるほか、企業同士や親族同士でで株のやり取りをする際に市場の影響を受けないといった時に行われます。
4&5 配当と売買益が株式投資での利益の上げ方
株主(株を所有している人)は会社に関わる上に、会社が収益を出した場合、その収益を貰うことができます、これが配当です。
配当があるかないかは会社の業績や今後の経済、会社の方針などによって異なるので、配当がない会社も珍しくありません。
購入して所有している株が要らなくなった、また値上がりして利益がでるとなった場合や現金が必要になったという場合、市場などで株を売ることができます。
また「もっと値上がりする」と考えて追加で買いましすることも可能です。
この配当と売買の利益が株式投資の主な利益です。
ですから基本的にこの2つで利益を上げることを狙います。
6.破産したらほとんど無価値
この発行、購入、売買の流れがいつ終わるか、というと会社が倒産したときです。
持っていた株の会社が破産したという場合、会社の資産を整理して借金の返済などを返済した上で残りがあればその資金が株主にわたされます。ただ普通はギリギリになってから精算するので、そういった支払いがないことも珍しくありません。
同時に上場している株は上場廃止が決定され、整理ポスト行きです。そうなると株価はすごい勢いで下落し無価値になります。
ですから早めに売りましょう。ためらいを持つだけ無駄です。
整理ポストと監理ポスト
上場廃止は倒産だけでなるわけではなく「上場の基準を満たしてない(上場の際には審査がある)」「会社が大企業に買収され一部門になるので上場をやめる」などの理由で上場廃止になる場合があります。
どのような理由であっても上場廃止が決定したらすぐに廃止、というわけではなく、原則一ヶ月の間整理ポストに動かされます。
その後に廃止という流れですが、前述の通り上場廃止の理由は様々なので整理ポストに有るから株価が低いというわけではありません。
この整理ポストの他に「監視ポスト」というものがあります。
これは「上場の基準を満たしてないかも?」という黄色信号の枠であり、問題が確認されれば整理ポストいきですが問題がなければ上場に戻ることになります。
ギャンブラーが狙う倒産株
これから倒産する、もしくは倒産した会社の株など売る人はいても買う人などほとんどいないので、株価をどんどん下がり1円になることも珍しくありません。
その一方で投資家の中にはあえて整理ポストで安くなってる株を買う人もいます。
理屈は簡単で1円の株を2円で売れば単純に二倍。10万円買っていれば20万円になるためです。
1万円の株が2万円のと1円の株が2円に変わるのはどっちが簡単か、というわけでこういった倒産株を狙う人がいるわけですが、これは投資というよりもマネーゲームの類であり、正直「最後に持ってる人が負け」というババ抜きを現金を賭けてやるギャンブルみたいなものです。
ですから初心者はおとなしく売るか諦めて参加しないほうがいいです。
ちなみに昔、株券(株の所有を証明する物)は紙で発行するのが原則だった頃には、大企業の倒産株券を記念にもらうために倒産し値下がりした会社の株を買う人がいました。そういった株券は今でもヤフオクやメルカリで売ってたりします。
近年は株券は原則発行されないのでそういう人はいません。(株券の電子化。厳密には「株券発行の決まりがない会社は株券を発行しない」なので、会社として発行できないわけではない)
よく比喩で「倒産したら株は紙切れになる」と言いますが、実際には紙切れすら残らないわけです。
まとめ
いろいろな事を書いてきましたが、
「株は株主が資金集めのために発行する」
「株主は会社に関われる」
「配当と売買益が基本的な利益」
「倒産するとほぼ紙切れになる」
の4つが要点です。
株は元手からマイナスになる可能性もなるので、そこはしっかりと抑えておきましょう
以上、「動き」をポイントにわかりやすく株式について解説!株式会社の一生とは?...の話題でした。