株取引をする前に、株のことを正しく学ぶためにはしっかりとした学習が必要です。
学習のためには知識が体系的に伝わる本での学習をおすすめします。
しかしどんな本を読んだらいいか、最初の一歩はなかなか分からないものです。
そこで、今回の記事では株初心者の方におすすめの本を紹介します。
株取引の前に考え方を学ぶための本も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
株取引の前の投資スタンスを学ぶ
まず、株取引の前にはなぜあなたが投資を行うのか、そしてその目的からどういった投資を行うべきなのかということを学ぶことが重要です。
これを怠ってしまうと、投資の軸が常にぶれ続けてしまいます。
ぶれ続けて起こることは、意味のない株の売買です。
意味のない株の売買の場合、時には上手くいくこともありますが、大抵の場合大きな損失を出してしまうものです。
そこで、この項目では投資スタンスの勉強をするための本をご紹介します。
『金持ち父さんと貧乏父さん』でお金について学ぶ
この本は非常に有名で、投資に関わったことがない方でも多くの方が書名だけは知っているのではないでしょうか。
この本は有名大学出の本当のお父さんと、一流のビジネスオーナーである義理のお父さんの間で主人公がお金について学んでいくという本です。
この本を熟読することで、どちらのお父さんの考えのほうがより豊かになれるのかが分かります。
特に投資を始める方の中で、お金に関するメンタルブロックがある方、例えば、お金についての話をすることに対して嫌悪感を持っていたりする方に特におすすめです。
お金に関する知識やスタンスを学ぶといったときに、その下地を作ってくれる良書のため、右も左も分からない株初心者の方は遠回りに思っても一度読んでみることをおすすめします。
『カリスマ投資家の教え』で著名な投資家に学ぶ
お金に関する知識やメンタルブロックが外れたら、投資の世界で著名な投資家について学ぶことも重要です。
ここは投資スタンスを学ぶ段階です。
その際におすすめなのが、『カリスマ投資家の教え』という本です。
この本にはバフェットやジム・ロジャースなどたくさんの投資家の言葉やストーリーがまとめられており、自分が望む投資家像を明確にすることができます。
例えば、バフェットは超長期投資で有名で、自分が買いだと思った会社の株をずっと保有し続けることで著名になりました。
『カリスマ投資家の教え』で、あなたの感性や考えに近い人物を見つけたら、次にその人物の伝記を読んで更に知識を深めていきましょう。
そうすることで、より投資スタンスが明確になり、個人投資家としてのスタートラインに立てるようになります。
株取引の入門書について
投資スタンスを明確にしたら、次におすすめするのが株取引の入門書です。
投資の考え方を学んだ次は、実際に手を動かして経験することが大事です。
この項目では入門書のおすすめについてお伝えします。
株取引について学ぶ入門書『マンガでわかる株式投資!女子高生株塾』
株取引の入門書は、できる限りさっと読める本を選ぶことをおすすめします。
なぜなら、入門書から難しい本を選んでしまうと、分からないことが多過ぎて挫折してしまうことがあるからです。
おすすめの本としては、『マンガでわかる株式投資!女子高生株塾』です。
この本は株取引自体をしたことがない人でも分かりやすく書かれており、また漫画形式のためさくさくと読み進められます。
株取引の現場ではPERやPBR、ROEなど普段聞き慣れない言葉や、買い板、売り板など日本語でも専門用語がたくさん使われています。
この本ではこういった用語の意味を、しっかりと理解することが可能です。
ただ、漫画調は少し苦手という方も中にはいらっしゃいます。
そういった方は通販ではなく実際に大型書店に行くと株取引の入門書がたくさん並んでいるので、一度手にとってあなたに合う本を選ぶというのもおすすめです。
現代の金融リテラシーも合わせて学ぶ『お金のプロに聞いてみた!どうしたら定年までに3000万円貯まりますか?』
株取引の初心者のうちに合わせて学習しておきたいのが、現代の金融リテラシーについてです。
例えば、保険の見直しで月々のキャッシュフローを改善する、税金の知識を蓄えて節税をするなど、知らなければ実践できないことばかりです。
これらのことを網羅的に知ることができる本は、『お金のプロに聞いてみた!どうしたら定年までに3000万円貯まりますか?』です。
この本では、投資信託などのリスクに触れられて、危ない橋を渡るのではなく、リアルにお金を増やす方法を伝えてくれます。
各取引手法について学ぶ
株取引の入門書を読むことによって実際に株取引をする直前まで学習を進めることができました。
最終段階で行うのは、どのように株の取引を行うのかということです。
株の売買にはたくさんの種類がありますが、今回はメジャーな取引手法の学ぶための本をご紹介します。
長期投資について学ぶなら『バフェットの銘柄選択術』
長期投資について学ぶなら、『バフェットの銘柄選択術』という王道の本での学習をおすすめします。
この本には、長期投資で著名なバフェットがどのように投資する銘柄を決定していたのかがケーススタディ形式で書かれているため、初心者の方でも簡単にバフェットの知見に触れることができます。
スイングトレードを学ぶなら『株でゆったり月20万円。「スイングトレード」楽すぎ手順』
スイングトレードとは、単にスイングとも略される2日から数週間に渡った中期取引手法を指します。
短期取引よりもより利回りも大きくなり、ずっとパソコンに貼り付いていなくても実践できるので初心者にもおすすめできるトレード手法です。
この手法を学ぶなら、『株でゆったり月20万円。「スイングトレード」楽すぎ手順』という本がおすすめです。
スイングトレードは株式の値上がりと値下がりのトレンドを意識しながら行う投資手法で、そのトレンドを掴む、勝てる局面で投資を行う方法を解説した本です。
トレード方法はその他にもたくさんある
ここで紹介したトレード方法は、たくさんある中の一部です。
たとえば、1秒を争うスキャルピング、そして1日で売買を終了するデイトレなどたくさんの投資手法があります。
これらの中でもあなたにあった投資手法を見つけることはとても重要なことです。
一部のトレード手法に固執することなく、たくさんのトレード手法を学びその中から自分にあった投資手法を見つけることも大事な勉強です。
脱初心者に向けて読むべき本
最後の項目では、今までじっくりと株取引やトレード手法について学んできて、少し物足りなくなってきた初心者の方に贈る脱初心者のためのおすすめ本を紹介します。
脱初心者をするためには、会社を知って分析することが重要です。
投資家のバイブル『会社四季報』
『会社四季報』は四半期ごとに出版される投資家のバイブルとも呼べる本です。
ここに書かれている事項は、各上場企業の今の状態を知る指標ばかりです。
一つ一つの会社概要欄は非常に小さい枠の中に収まっていますが、その情報量はかなりのものです。
株取引を行う際、どうしても値上がりや値下がりの激しい銘柄に目が行きがちで、隠れた優良企業を見つけることは取引現場だけだと難しいものです。
そういったときに『会社四季報』を広げ、一つ一つの企業に目を通して気になる企業をピックアップすると徐々に初心者を脱することができるようになります。
ただ、会社四季報の情報は中級投資家以上に向けた内容になっており、指標の意味を知らないと何も分からないということになってしまいます。
そのため、次の項目で紹介する会計学の入門書で数字の意味を理解することと並行して学習することをおすすめします。
会計をしっかり学ぶ『1からの会計』
会計を学ぶ上でおすすめしたいのが、『1からの会計』です。
難しい会計の内容も豊富なケーススタディで補っており、同業種の比較を通したケーススタディで企業の安全性比較を行う点などが分析初心者にとって有用です。
会社四季報の精読と会計の知識をつけていけば、徐々に株式投資の何たるかが分かり脱初心者できます。
まとめ
今回の記事では株初心者が学ぶためのおすすめ本を紹介してきました。
今回の記事のポイントは以下の通りです。
・株取引初心者はまず投資スタンスを固めるところから
・投資スタンスが固まったら株取引の入門書へ
・最後にトレード手法を学んで実践する
株取引はお金が絡んでくるため学習してからの行動がとても重要です。
たくさんの入門書があるなかで、自分にあった入門書を選んで学習し実際に行動に移していくことが上達への早道となるでしょう。