株式投資というと、「資金力のある一部の富裕層のためのもの」といったイメージが先行しているのではないでしょうか。
しかし、近年では、大学生や普通のサラリーマンでも始められるような少額投資商品も増えています。
今回は、株式投資の始め方を知りたいという初心者のために、株式投資を始める際の手順や株の選び方のポイントなどを紹介します。
Contents
株を始める際に意識すべきこと
株式投資を始める際に、心がけるべきポイントを以下に3つ挙げてみます。
巨額投資や短期投資はハイリスクでリターンと取りにくい
株式投資には、さまざまな種類がありますが、投資額が大きくなる先物取引や信用取引は、初心者にとってはハイリスクでリターンを取りにくいという傾向です。
また、短期投資だと利回りが高い商品が多く、こちらも初心者が利益を出すのは簡単ではありません。
初心者はこのような商品を避け、現物取引から始めるようにしましょう。
初心者向けの簡単な本で勉強する
初心者が株式投資を始める際には、まず、本やマンガなどで、株式投資についての予備知識を身につけることをおすすめします。
株のやり方には、チャートパターンを読んで投資するという方法がありますが、このやり方は、本で学ぶことができ、初心者でも簡単に真似できます。
他にも、投資家が行う無料セミナーに出席して、株式投資について勉強するという方法があります。
予算を決めて少額投資から始めよう
よくある初心者の株取引の失敗例として、株式投資にかける予算を決めずに資産をつぎ込んでしまい、結果として利益を出せず大損してしまうというパターンがあります。
このような事態を避けるためにも、自分が毎月株に使う予算を決め、少額投資から始めましょう。
毎月1万円でもいいですし、貯金の30%までという設定でも構いません。
決めた予算の範囲で投資を行うことで、資産を一気に失くしてしまうリスクを減らしましょう。
株の始め方【手順】
続いては株の始め方についてです。
株式投資を始めるためには、口座開設と投資資金の準備という2つの手順があります。
スマホから投資ができて、手数料も安いネット証券を利用するやり方が、初心者におすすめです。
1.ネット証券で口座開設する
まずは、ネット証券で口座を開設しましょう。
ほとんどの口座がインターネット上で開設可能で、登録も無料となっています。
口座開設の手順は、会社によって若干異なりますが、申込書類を印刷、または取り寄せして氏名、住所などの必要事項を記入し、返送するのが一般的です。
申込書には、必ず署名・捺印のうえ、本人確認書(マイナンバーなどを含む)をあわせて提出してください。
口座開設までの必要期間は3日~2週間ほどとなっています。
口座選びのヒント
口座を選ぶ際には、「手数料が安いこと」「登録者数が多く信用度の高い会社を選ぶこと」「商品数が豊富であること」を基準に選びましょう。
たとえば、SBI証券は業界ナンバー1の信用度を誇るネット証券の一つで、リアルタイム株価やチャート分析、 株主優待検索ができるなど、サービスも充実しています。
後ほど紹介する少額投資(積立NISA)などを行う場合にも、SBI証券のようなネット証券会社が使いやすくメリットが多いのでおすすめです。
2.投資資金の準備する
ネット証券の口座開設ができたら、投資資金を準備して口座に入金しましょう。
最初に決めた予算を超えない範囲で入金するのがポイントです。
SBI証券の場合は、ネット銀行との連携もよいので、入金も簡単に行えます。
少額投資目標にしよう
近年では初心者でも投資しやすい5万円以下の商品が豊富に揃っています。
たとえば、カブドットコムなら、プチ積立やプチ株など、500円から株式投資ができる商品などもあります!
お小遣い程度の範囲で始められる少額投資なら、大損するリスクはありませんので、初心者でも安心して始めやすいというメリットがあります。
株の選び方・買い方・売り方のポイント
ネット証券の口座を開設して、投資資金の入金が終わったら、いよいよ、株式投資のスタートです。
以下に、株の選び方、買い方、売り方のポイントを簡単に解説してみます。
選び方
初心者が株式投資を始める際は、まずは、自分にとって身近な企業や興味のある業界の銘柄(会社)から選んで投資することをおすすめします。
ネット証券に掲載されている企業業績(四季報情報)や将来性などを見つつ、投資するかどうかを決定していきます。
企業のホームページには、投資家情報や企業理念、今後の事業展望なども書かれています。
そのような情報にも目を通して、投資銘柄を選びましょう。
情報収集に関しては、証券会社の電話サポートや証券アナリストによる無料レポートなど、証券会社が提供するサービスを利用するという方法もあります。
買い方
どの株を買うか決めたら、次は買い注文に移ります。
「どの銘柄を買うか」「何株購入するか」「どのぐらいの価格で買うか」の3点を考慮しつつ買い注文をかけましょう。
株式投資は、最低購入株数が銘柄ごとに決められています。
「1単元(単元株)」は、100株単位か、1,000株単位となっています。
最低投資額は、1単元の株式を購入するのに必要な資金です。
たとえば、1単元が100株で株の値段が1500円だった場合、最低投資額は150,000円です。
株の買い方には、指値と成行の2つの方法があります。
オンラインで買い注文をかけるときには、どちらで買うか方法を選択して、購入する銘柄と数量を入力すればOKです。
売り方
株を売るときには「タイミング」「価格」「量」を決めなければなりません。
どのタイミングで売るかによって利益が左右されます。
株を売るタイミングは基本的に高値の領域に上がっているときで、時期を逃さず売り切ることが重要です。
株が下落しているときは、トレンドが早く終わるのか、長期化するのかを見極めなければなりません。
長期化しそうなときは、損切りといって、自分の決めたタイミングで株を売却するようにしましょう。
売るときの価格も指値と成行を選んで注文できます。
指値で売り注文をかけるときは、株価と希望した価格とが合わないと売ることができません。
株価が下落しているときは、指値で売ろうとしても価格の下落が早くて売ることができないという悪循環に陥ります。
売るときは成行の方が大損しないのでおすすめです。
株取引は大学生でもできる?
株取引は20歳を越えていて、ネット証券の口座を持っている方であれば、大学生でも始めることができます。
大学生が株式取引を始めるときの注意点
扶養家族になっている大学生は、株の収益が年間38万円を越えると扶養から外れるので注意が必要です。
「源泉徴収あり」の特定口座にすれば、自動的に税金が徴収され、年間所得が38万円を超えても扶養家族から外れる必要がなくなるので、大学生にはこちらがおすすめです。
少額投資積立NISAから始めてみよう
少額投資ができる積立「NISA」は、株式、投資信託を購入してから最長5年間にわたって、売却もしくは配当金などで発生した収益が非課税です。
19歳以下の人には「ジュニアNISA口座」もあるので、大学生でも始めやすい商品です。
まとめ:株の始め方はシンプル!まずは少額投資から始めよう
株式投資の始め方を知りたいという初心者のために、株式投資を始める際の手順や株の選び方のポイントなどを紹介しました。
株の始め方はとてもシンプルです。
ネット証券で口座を開設して、まずは少額投資から株取引を始めてみませんか?