経済とはいったい何なのか?根本から解き明かす!
経済とはいったい何なのか?根本から解き明かす!

経済学とは、「私たちの暮らしをいかによりよいものにしていくか」を考える学問のことです。

大きく分けて、マクロ経済学ミクロ経済学の2つがあります。

 

経済学は公務員試験の出題科目にもなっており、就職活動中の大学生も勉強しています。

今回は、経済学とはどんな学問なのかをわかりやすく解説します。

 

経済学にまつわる主要理論と経済用語についてもまとめますので、参考にしてください。

 

経済学を学ぶ意義

まずは、経済学を学ぶとどんなメリットがあるのかを考えてみましょう。

公務員試験に出題されるから勉強するという大学生もいますが、経済学を学ぶ意義は他にもあります。

 

経済の動きを理解できるようになる

経済学を学ぶことのメリットは、世の中のお金の動き=経済の動きを理解できるようになるということです。

経済学は、私たちの所得や消費といった身近な経済から、国と国との貿易などで発生する大きな経済まで、さまざまなモノとお金の動きを論理的に説明してくれます。

 

自分の立ち位置が分かるようになる

限られた資源や人、モノを効率よく使ってできるだけ多くの望みを叶えることができれば、私たちの暮らしはよりよいものになります。

経済学とは、自分の立ち位置を理解し、どのような方向に進めばより自分が豊かになれるのかを解明するために存在しています。

 

経済学が分かるようになれば、より効率的に自分たちの望みを叶える方法を考えることもできるのです。

 

経済学の2つの柱

経済学で真っ先に学ぶべき基礎として上げられるのが、「ミクロ経済」「マクロ経済」という2つの柱です。

 

ミクロ経済学

まず、「ミクロ経済学」についてですが、「ミクロ」とは英語のmicro(小さい)という意味から派生しています。

ミクロ経済学は、経済におけるもっとも小さな単位=個人に焦点を当て、そこから発生する「資本」「労働(所得)」「財(商品やサービス)」の動きについて考えていく学問です。

 

ミクロ経済学では、企業は「利潤(利益)」を最大にするよう、個人は「効用(満足度)」を最大にするよう行動します。

 

マクロ経済学

一方、「マクロ経済学」のmacroは「大きい」という意味で、国全体や世界全体といった大きな値に注目して数値を分析します。

例えば、国民全体の生産量を表すGDPを研究したり、物価の上昇や下落、あるいはインフレデフレといった大きな規模をベースに集計された値を分析したりしていきます。

 

マクロ経済学は、世界経済の動きを把握しながら、こういった値が日本経済にどのような影響を与えるかなども考えます。

景気動向などもマクロ経済学の一つで、国の経済政策を決める際にも使われます。

 

経済学で知っておきたい主要理論と経済用語

マクロ経済学とミクロ経済学が、最初に学ぶ経済学の基礎となりますが、経済学には他にもいろいろな理論があります。

 

需要と供給

需要と供給は、経済学の中に登場するもっとも重要な概念の一つです。

需要が大きくなればモノの価値は上がり、供給が大きくなればモノの価値は下がります。

 

供給される商品やサービスが不足しているときに、それを欲しいと思う人が増えて需要が上がると、「価格があがる」といった現象が発生します。

需要と供給は、経済におけるモノの価値を理解するための指標です。

 

マルクスの資本論

マルクスの資本論は、経済学の中で論じられている主要理論の一つです。

ミクロ経済学では「個人」や「個企業」の動きを起点に、資本、労働、財の動きを分析しますが、市場の価格については「自動的に調整される」と考えられていました。

 

これに対しマルクスは、市場に任せる「自由放任な経済」は、やがて資本家と労働者の間に格差が広がり、社会が崩壊すると説いたのです。

これが、後に経済学に登場する社会主義の礎にもなりました。

 

ケインズ経済学

ケインズ経済学は、国が不況に陥ったとき、どのような施策をとるべきかについて論じた経済理論の一つです。

マルクスの資本論に対して、ケインズは資本主義の状態にあっても、政府が積極的に市場介入を行えば、社会は崩壊せず、経済は立ち直ることができると説きました。

 

不景気のときには、国が借金を背負って公共事業を増やして国民に労働の機会を与え、所得を生み出すことで、やがて景気がよくなると考えました。

景気がよくなれば税収を増やし、結果として国の借金も減るという考え方です。

 

ゲーム理論

ゲーム理論は、人間のより複雑な意思決定の過程を解き明かす経済理論の一つです。

ミクロ経済学では、人は「必ず合理的に意思決定ができる」という前提で経済の動きを考えます。

 

商品やサービスの意思決定は、必ず「効用」を最大化するものになると考えられています。

AとBの2つの商品があったとき、Aの方が良品であれば、私たちは迷うことなくAの商品を選びます。

 

しかし、より複雑な状況に直面したとき、私たちの意思決定はそれほど簡単ではなくなります。

「ゲーム理論」は、この複雑な意思決定を分析するために生まれました

 

代表的なゲーム理論の例に、「囚人のジレンマ」があります。

囚人のジレンマでは、ある犯罪で捕まった2人の容疑者が、どのような意思決定をするのかを考えます。

 

2人の容疑者は、意思疎通のできない別々の部屋で尋問を受けています。

2人の容疑者には、

 

・自白する

・黙秘する

 

という2つの選択肢があります。

選択した内容によって、2人に与えられる懲罰が変わります。

 

<1人が自白して、もう1人が黙秘した場合>

→自白した人は無罪で黙秘した人は懲役10年

<2人とも黙秘した場合>

→2人とも懲役2年

<両方とも自白した場合>

→2とも懲役5年

 

・一番刑が軽くなるのは「2人とも黙秘した場合」で2人とも懲役2年

・自分の利益を優先して「自白した場合」は2人とも懲役5年

 

2人の容疑者は、どのような選択をするのでしょうか?

このような複雑な状況下で、人は「効用を最大化する意思決定」ができるのかを考えるのが、ゲーム理論です。

 

行動経済学

近年注目されている経済学の一つに、「行動経済学」があります。

行動経済学では、人間が行う「非合理的な意思決定」について分析しています。

 

より好ましい方を選ぶことを経済用語で「選好」と言いますが、この選好がどのように行われているかなどを解明するのが行動経済学です。

例えばお寿司屋さんに行ったとき、メニューが以下のように設定されていました。

 

並 2000円

上 3500円

 

このとき、大多数の人は自分の所得(予算)に応じて、価格の安い「並」の方を選択します。

では、以下のようなメニューのときにはどうでしょうか?

 

並 2000円

上 3500円

特上 4000円

 

この場合は、「上」を選ぶ人が「並」を選ぶ人よりも多くなります。

所得(予算)から考えれば、並2000円を選ぶのが妥当ですが、実際の意思決定は「非合理的」になっています。

 

行動経済学では、こういった人間の「非合理性」について研究します

 

まとめ

経済学を知ることで、私たちは自分たちの暮らしを守ることができ、よりよく生きることができるようになります。

大学生でも分かる平易な書籍も多数出ていますので、まずは、マクロ経済とミクロ経済から経済学を学んでみてはいかがでしょうか?

 

 

https://moneyschool.jp/economic-overview/

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