一月に権利付き最終日を迎える銘柄の中から、株主優待の質が高く、投資家が注目すべき銘柄を厳選して紹介します。
優待内容のジャンルを分けて紹介していきますから、希望するジャンルやよく利用する店舗やサービスで使える優待を見つけて、買い注文を入れましょう。
なお、利回りの基準とする株価は2019年11月のデータを用いています。
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食品や食事券の株主優待を提供する企業
積水ハウス(1928)
積水ハウスでは、1,000株以上の保有者に対する株主優待として、5kg相当の新潟県魚沼産コシヒカリを提供しています。
日本人の食生活に欠かせない品物であり、しかも国内最高峰の魚沼産こしひかりですから、積水ハウスの株を買えば上質な食卓を囲むことができます。
積水ハウスの株価は2,319円なので、1,000株を取得するために必要な金額は2,319,000円で、配当も1株あたり81円と高水準な銘柄としておすすめです。
スーパーマーケット等で魚沼産こしひかり5kgを購入するとなると、およそ2,500~3,500円が相場になるため、特に主婦の方には魅力が大きい銘柄になります。
ダイドーグループホールディングス(2590)
ダイドーグループホールディングスでは、100株以上の保有者に対する株主優待として、3,000円相当の自社関連商品の詰め合わせを提供しています。
権利確定月は1月と7月の年に2回訪れ、いずれも同じ内容の株主優待を受けられるので、保有しているのが楽しみになる銘柄と言えるでしょう。
ダイドーグループホールディングスでは、コーヒーの「バリスタ」シリーズや、「大人のカロリミット」といった清涼飲料水のほか、「たらみ」もグループの一員です。
そのため詰め合わせの内容はゼリー等も含まれてバラエティに富み、株価は4,450円ですから、年2回の優待を合わせると利回りは1.35%に換算できます。
鳥貴族(3193)
鳥貴族では、100株以上の保有で1,000円相当、300株以上で3,000円相当、500株以上で5,000円相当の食事券を株主優待としています。
権利確定月は1月と7月の2回訪れますが、優待の内容は変わらず、最大で年間10,000円相当の食事券を入手することが可能です。
鳥貴族の株価は2,000円なので、100株取得のために必要な資金は200,000円で、年間2,000円分の食事券を獲得する際の優待利回りは1.00%になります。
鳥貴族は、同じ名称の焼鳥店を日本全国に展開する人気チェーン店で、安くて美味しく、しかもボリュームある商品を食べられることが評判です。
お近くに鳥貴族の店舗があるという場合には、優待券を持って出かけ、その人気の秘密を肌で味わってみてはいかがでしょうか。
商品券の株主優待を提供する企業
ベステラ(1433)
ベステラでは、100株以上の保有者に対する株主優待として、1,000円相当分のQUOカードの提供を行っています。
300株以上の保有者にはQUOカードの金額が2,000円に倍増するので、多くの株式を保有している人物ほど得ができる銘柄です。
一年につき一度限りの配当にこそなりますが、ベステラの株価は1,236円なので、123,600円ほどの投資金額でQUOカードをゲットできることは魅力的と言えます。
1株あたりの配当としても16円が付いていますから、株主優待と配当の両取りをしながら、資産を有効活用することもおすすめです。
シーアールイー(3458)
シーアールイーでは、100株以上の保有者に対して500円相当のQUOカードを提供しており、7月にはさらに1,000円分のQUOカードを追加で提供中です。
年間で確保できるQUOカードは1,500円相当になり、株価は1,067円と比較的安価な水準にありますから、中長期的な投資にも向いた銘柄と言えます。
シーアールイーは1株あたりの配当も22円で、利回りに換算すると2%を超過するため、優待と配当の両面で高いパフォーマンスを発揮させている企業です。
現金や、どこでも使える商品券を優待として確保しておきたいという投資家にとっては、特に注目度を高めておくべき銘柄として評価します。
不二電機工業(6654)
不二電機工業では、100株以上の株主に対して500円相当、500株以上の株主に対しては1,000円相当のQUOカードを株主優待として提供中です。
しかも株主優待は年に2回行われるので、100株の保有者でも年間で1,000円のQUOカードを受け取ることができます。
不二電機工業の株価は1,248円なので、優待利回りは0.80%程度に止まりますが、配当としては1株32円と高水準なので、バランスの取れた銘柄としておすすめです。
さらに、継続保有期間が3年以上の株主の場合には、100株で1,000円相当、500株以上で2,000円相当にまで優待内容がアップすることも魅力的と言えます。
過去2年間のチャートを見ても株価は1,200~1,400円の圏内にあり、安定感のある銘柄なので、年単位での保有を目的とする方にもおすすめです。
自社サービス系の株主優待を提供する企業
ミサワ(3169)
ミサワでは、3年未満の保有者に対しては300株以上、3年以上の保有者に対しては100株以上の保有で、5,000円相当の自社商品を提供しています。
ミサワはデザイン系の家具販売店unicoを経営することで知られており、株主優待ではunicoで取り扱うオリジナルグッズを受け取ることが可能です。
過去にはタオルセットが株主優待として提供されたこともあり、実用性の高いアイテムを株主優待として気軽に入手できるチャンスがあります。
株価は833円なので、100株の購入には83,300円、300株の購入には249,900円の資金が必要という計算です。
優待の内容は3年未満の保有でもそれ以上の保有でも変わらないので、ミサワを優待目的で買い付けるなら、300株以上を保有すると良いでしょう。
クロスプラス(3320)
クロスプラスでは、100株以上の保有者に対して3,000円相当の自社グループ商品や、クロスプラスのオンラインショップで利用できる商品券を株主優待にしています。
さらに500株以上では5,000円相当、1,000株以上では10,000円相当にまで優待の内容がグレードアップすることにも注目しておきましょう。
クロスプラスは、主に百貨店や大型ショッピングセンターなどに展開する婦人服・子供服の販売店なので、女性やお子さんをお持ちの投資家には特におすすめです。
株価は656円であり、100株なら65,600円で購入できる低位株なので、コストパフォーマンスが高く、優待利回りは4.57%を示しています。
そして抽選にはなりますが、100株以上で10名、100株以上を3年以上継続保有している方には追加で2名に対して、海外旅行券30万円総統もプレゼント中です。
100株さえ持っていれば抽選にも参加できる夢のある優待内容ですから、気軽に購入する事をおすすめできる銘柄の一つです。
まとめ
一月には様々な企業が優待の権利確定月を設定していますから、食品系から商品系、そして独自サービスに至るまで様々な株主優待を獲得することができます。
優待だけではなく、配当利回りが高い銘柄も複数見つけられますから、長期保有して配当による収益も確保したいという方は特に注目する月間と言えるでしょう。
それぞれの銘柄が設定している権利確定日をしっかり確認して、確実に間に合うように計算をしながら、好みの優待を提示している銘柄を購入しましょう。