MHAM新興成長株オープン

MHAM新興成長株オープンは同一分類内でのランキングが798ファンド中13位と高順位を誇る人気ファンドです。

今回はこの投資家に人気のMHAM新興成長株オープンはどのような投資信託であるのか?

その魅力を考察していきたいと思います。

また併せて、MHAM新興成長株オープンの投資効率についても分析していきたいと思います。

 MHAM新興成長株オープンの基本スペック

ここでは多くの投資家が購入しているMHAM新興成長株オープンの基本スペックをご紹介していきます。

名称 MHAM新興成長株オープン(愛称:愛称:J-フロンティア)
投信会社 アセットマネジメントOne
単位型or追加型 追加型
国内or海外 国内
投資対象資産 株式
備考 新興企業の株式中心に投資

 

 MHAM新興成長株オープンの特色は以下になります。

①:日本の高成長が期待できる「新興企業」の株式中心に投資

MHAM新興成長株オープンでは、資産の多くを日本の新興企業に投資しています。

 

②:NASDAQなど主要先進国の新興企業への投資

日本だけではなく、NASDAQなど主要先進国の新興企業への外貨建資産への投資も行っています。

 

③:ベンチマークは東証株価指数(TOPIX)

東証株価指数(TOPIX)をベンチマークとして、中・長期的にベンチマークを上回る運用成果を目指しています。

 

MHAM新興成長株オープンの人気の秘密

マネックス証券のランキングで月間・週間ともに5位にランクしているMHAM新興成長株オープン。

MHAM新興成長株オープンの人気ランキング

MHAM新興成長株オープンの人気の秘密を解析していきたいと思います。

成長力の高い新興企業に投資することができる

東証マザーズやジャスダックに上場している新興企業は、その成長性から、株価の推移が大きく跳ね上がりやすい企業です。

時には1年間で10倍にも大化けする銘柄もあります。

アエリアの株価チャート

上図はジャスダックに上場しているアエリア(3758)の株価推移です。

20168月には312円だった株価が、20177月には3,730円とたった1年で10倍以上にもなっていることがわかります。

MHAM新興成長株オープンは「新興企業に投資してみたいけど、どんな企業に投資すればよいのはわからない…」といった方向けの商品といえます。

≪MHAM新興成長株オープン組入れトップ7≫

組入れ企業名 コード番号 業種
バリューコマース 2491 サービス業
エス・エム・エス 2175 サービス業
SHIFT 3697 情報・通信
デジタルアーツ 2326 情報・通信
フィックスターズ 3687 情報・通信
ネットワンシステムズ 7518 情報・通信
ヨコオ 6800 電気機器

 

 MHAM新興成長株オープの高い分配金

 MHAM新興成長株オープンでは直近6年分配金を出しています。

MHAMの配当金推移

アセットマネジメントOne

 

分配金は2501,000円と一定していませんが、2016年であれば、基準価格が12,000円あたりだったため、

利回りは8.3%と意外な高利回り商品であることがわかります。

外国の新興企業にも投資できる

MHAM新興成長株オープンではNASDAQなど主要先進国の新興企業向け市場の株式を中心に外貨建資産への投資を行っています。

そのため個人ではなかなか投資することができない外国の新興企業にも投資することができます。

 見てきたように、MHAM新興成長株オープンは国内外の成長企業に投資することができる魅力的なファンドであるといえます。

MHAM新興成長株オープンに投資すべきではない4つの理由

国内外の成長企業に投資することができるMHAM新興成長株オープン。

しかし結論から申し上げますと、MHAM新興成長株オープンは投資すべきではないファンドであるといえます。

ここではMHAM新興成長株オープンを投資すべきではない4つの理由をご説明していきたいと思います。

投資すべきではない理由その1~本当に新興企業に投資できるのか?

MHAM新興成長株オープン組入れトップ7

組入れ企業名 コード番号 業種 上場先
バリューコマース 2491 サービス業 東証一部
エス・エム・エス 2175 サービス業 東証一部
SHIFT 3697 情報・通信 東証マザーズ
デジタルアーツ 2326 情報・通信 東証一部
フィックスターズ 3687 情報・通信 東証一部
ネットワンシステムズ 7518 情報・通信 東証一部
ヨコオ 6800 電気機器 東証一部

 

上の表は、先ほど挙げた「MHAM新興成長株オープン組入れトップ7」です。

ここであがっている銘柄の上場先をプラスするとMHAM新興成長株オープンの投資先は東証一部が多いことがわかります。

通常「新興企業」という場合、東証マザーズやジャスダックを連想する人が多いのではないでしょうか?

東証マザーズやジャスダックでは「成長企業であるから」という理由で、PER100倍は当たり前、PER400倍まで買われる銘柄も存在します。

しかし、東証一部の平均PER13倍前後です。

成長企業だからといって、PER100倍まで買われる銘柄は稀だといえます。

これでは、「新興企業」に投資しているつもりでも実際は東証一部に鞍替え済みの新興企業としては旬を過ぎた企業に投資することになりかねないので注意が必要です。

MHAM新興株式オープンのポートフォリオの組み入れ状況

アセットマネジメントOne

 

上図はMHAM新興成長株オープンの投資先です。東証一部が77,7%とおよそ8割を占めていることがわかります。

よって、ジャスダックや東証マザーズの新興企業に投資したいという投資家向けの商品ではないことがわかります。

投資すべきではない理由その2~選んでいる企業は本当に株価が上がるのか?

MHAM新興成長株オープンの魅力は投資の素人では判断のつきにくい新興企業に投資することができることです。

ここでは組入れ銘柄は本当に上がる銘柄なのかをテクニカル的に分析していきたいと思います。

<<ⅰ.バリューコマース>>

バリューコマースの月足チャート

バリューコマースは赤丸の相場がエリオット波動1波、現在は3波の大相場です。

ターゲット値4,500円までは買いでよいといえるでしょう。

 

<<ⅱ.全体の評価>>

ベスト7の組み入れ銘柄から、MHAM新興成長株オープンはテクニカル的にある共通点がある銘柄に投資していることがわかります。

それはバリューコマースのようにトレンド・ブレイクした銘柄を購入しているということです。

トレンド・ブレイク投資は最も効率の良い投資方法です。

しかしデメリットとしては失敗すると高値つかみになってしまうという弱点があります。

しかも、MHAM新興成長株オープンは安い時に購入しているのではありません。

ブレイクした後購入しているので、売却のタイミングを間違うと大きな損失を被る可能性があります。

よって、投資信託としては、かなりリスクの高いファンドであるといえます。

 

投資すべきではない理由その3~本当に外国の新興企業に投資できるのか?

MHAM新興成長株オープンは国内外の新興企業に投資できることが売りのファンドですが、

上図を見るとわかるように実際には外国企業への投資は行っていないことがわかります。

外国株組み入れ銘柄数は0

 

投資すべきではない理由その4~テクニカル的な判断

MHAM新興株オープンのテクニカルチャート

上図はMHAM新興成長株オープンの週足チャートです。

変化日以降、完全に雲(上値抵抗)に基準価格が押さえつけられていることがわかります。週足は3か月~1年という中期の相場を見るための足です。

よってMHAM新興成長株オープンはしばらく上がりにくい相場展開になるといえます。

 見てきたように、内外の新興企業に投資することができることが売りのMHAM新興成長株オープンですが、

実態は売り文句とは違った内容であるファンドであることがわかります。

 

MHAM新興成長株オープンの投資効率は?

MHAM新興成長株オープンの投資効率

Morningstar

上図はMHAM新興成長株オープンの投資効率です。

設定来の投資リターンが7.3%であるため、しっかりと高いリターンを上げているファンドであることがわかります。

しかし、以下の2点に疑問が残ります。

大型株以上のリターンを上げていない

下図は過去10年のソニーの株価推移です。

ソニーの月足チャート

772円から6,973円とおよそ9倍に株価が大化けしていることがわかります。

ソニーは時価総額ランキング6位の大型株です。

それでもアベノミクスの波に乗って、株価を大化けさせています。

また、ほかの大型株も同様に510倍に大化けしている銘柄も多い状態です。

比較して、MHAM新興成長株オープンの過去10年間のリターン率は388%です。

大型株にも劣る成績ではわざわざリスクをとって新興企業に投資する意味はないといえます。

 

直近1年間のリターン率が「マイナス」

MHAM新興成長株オープンの直近1年間のリターン率は-10.8%と「マイナス」です。

日経平均の株価チャート

上図は日経平均株価の1年間の推移です。1年間のリターンは現時点で±0付近です。

なぜMHAM新興成長株オープンの直近1年間のリターン率は-10.8%と「マイナス」なのでしょうか?

理解できないファンド運用であるといえます。

まとめ

今回はMHAM新興成長株オープンの特徴や投資効率をご紹介してきました。

見てきたようにテクニカル的に「調整中」であり、かつ、直近の運用実績もマイナスであるファンドに投資する理由はないといえます。

MHAM新興成長株オープンに投資するのであれば、しっかりと自分で研究して、実際に新興企業に投資したほうがずっと効率が良いといえるでしょう。

 

以上、成長株に投資できると評判のMHAM新興成長株オープンを徹底評価!本当に魅力的なファンドなの?...の話題でした。

 

なぜ今お金を学ぶのか?

 

老後はどのくらいのお金が必要ですか?

何歳まで働き、どのくらい稼げますか?

皆さんの祖父母世代は、銀行にお金を預けているだけで金利が10%、親世代は7%がつきました。

今は、0.01%しかつきません。

資産が倍になるまでの年数は、10%であれば7.2年。 7%だと10.2年。

今の日本の、0.01%だと6932年かかります。

昨今の2000万円問題もあり、投資による自助努力で、老後資産を築き自身の身を守る必要が出てきてます。

しかし、焦って投資を進めてしまうのはおすすめしません。 必ず失敗します。

また、資産運用を始めるにあたり、まずはセミナーに足を運ぶ選択肢もあります。

このサイトでは、あなたの目的や生活スタイルに合った投資・資産運用、おすすめのセミナーを特集しています。

資産を増やしていくには、適切な「伴走者」が必要です。

お金の不安を解消すべく、このサイトを活用し、明るい未来への第一歩を踏み出してください。